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現在相場考察

3ヶ月で151万円ほどの下落だが、アクアノート5164A-001

2019年10月14日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年7月の安値(ヤフーショッピング)と2019年10月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥-1,510,000だった。

アクアノート 5164A-001についての考察(2019年10月)

アクアノートの多くのモデルは、2018年頃になるまで、それほど目立った値動きをしない傾向がありました。

同じスポーツ系のノーチラスが、2017年に目立って値動きしていたのに対し、アクアノートはあまり動く印象ではなく、まして5167/1Aに関しては2014年よりも安い水準という状況ですらあったのです。

そういった時期において、例外的な値動きとなっていたのが、このトラベルタイムの5146A。

同世代アクアノート(SS)の中で最も高い価格帯に位置し、ほかのアクアノートよりも目立った値動きをしていたのです。

2018年以降、このトラベルタイムに限らず、現行世代も第一世代も値動きする印象となり、2014年より安いという様子でもなくなりました。そして、2019年に入ると、それ以前よりも、さらに大きく値動きするモデルが増え、ほとんどのモデルが過去最高値水準といえる水準に到達していたといえます。

そのような時期において、それ以前から高かった5164Aはどうだったかというと、その動きは、最も目立っていたといえます。

その他のモデルが動いた途端、それまで値動きしていたモデルが停滞意味となることも珍しくありませんが、5164Aに関しては、そうはならなかったのです。

むしろ5164Aの動きは、アクアノートというより現行世代のノーチラスに近く感じ、ノーチラスが高くなったらこれも高い、反対に安くなったらこれも安い傾向があるようにも思うのです。

実際2018年11月に約429万円だった5164Aは、2019年7月時点では756万円という水準にまで上昇。実に8ヶ月で320万円以上の上昇となっていたのです。その時期ノーチラス5711/1Aもかなり目立った動きとなっていたため、それと同様の動きと感じます。

さて、5711/1Aといえば、7月頃をピークとして今では百万円単位で値下がりしてるわけですが、このアクアノート5164Aはどうなっているかというと、やはりこちらも値下がり状態です。

7月に756万円だった5164Aは、10月の今605万円という水準。3ヶ月で151万円ほどの下落となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年7月
の安値(ヤフーショッピング)
2019年10月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5164A-001
中古 0年
3ヶ月
¥7,560,000 ¥6,050,000 -1,510,000 80.03%

この値動きは、まさにノーチラス5711/1A青文字盤や、ロレックスカラーベゼルなどの動きと似ていると感じます。

それらは、2019年上半期に目立った上昇となり、6月頃をピークとしてそれ以降は値下がり傾向となりました。

値下がり傾向といっても、その多くは2018年以下とはなっておらず、2019年のピーク時より安いという水準となっている傾向があります。

この5164Aもまさに、それらと同じ傾向があり、151万円という値下がり傾向の今の水準でも、実は2018年11月より約175万円高い水準であるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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