2019年7月頃から、現行世代の人気モデルを中心に、値下がりが目立つロレックスですが、9月頃には、5桁世代でも値下がりが目立ち、今では80年代ヴィンテージ世代も下落傾向となっている様子があります。
しかし、近頃の様子を見ていると、そういった値下がり傾向はある程度落ち着いたのでは、と思う部分があるのです。
その理由は、これまで値下がりが目立っていたモデルの多くが、さらなる値下がりとなっていない様子だったり、回復傾向となっているからです。
現行世代のカラーベゼルも、8月ごろまでは目立った下落となっていましたが、それから今に至るまでそれほど目立った価格変動がない状態となっています。
また、デイトナの116500LN黒文字盤、GMTマスター2の116710LNなどは回復傾向となっており、それも一時的な現象とは感じません。
そして、この16610LVもまた、9月と比べて回復傾向となっているわけで、一時期の目立った下落からやや回復している様子であるのです。
2019年9月には130万円台前半となった16610LVですが、現在では130万円台後半にまで上昇。2番めに安い個体は140万円台であるため、やはり9月よりも回復したと思うのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 16610LV |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,334,880 | ¥1,393,590 | 58,710 | 104.40% |
今後も、こういった回復が続くのか否かは分かりませんが、このような価格変動は2016年と似ていると感じます。
2016年も今年同様、腕時計が全体的に安くなった年ですが、夏頃から安くなったという点が共通しています。
そんな2016年ですが、12月頃からは目立って上昇するモデルが増え、翌年2017年からは完全に値上がりトレンドへと変化。
では、2016年10月頃はどうだったかというと、8月や9月と比べてそこまで大きな変化がなかった時期だと感じます。
そういった意味では、現在において、「目立った値下がり傾向が落ち着いた」というのは、見逃せない出来事だと感じるわけで、今後どのような値動きとなるのかが気になるところです。
ちなみに、この16610LVは、以前からデイトナ16520と似た要素を持っていると指摘していますが、116610LVより安いという序列に変化はありません。
ただ、その価格差は縮まっているため、今後両者の序列がどのようになるのか興味深いと感じます。
なお、この16610LVの現在の約139万円という水準は、ピーク時の7月頃と比べて11万円ほど安い状況。これは、2019年4月とほぼ同じといえる水準です。