腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

下げ止まりな印象、サブマリーナ16610LV

2019年10月20日更新
ロレックスのサブマリーナー16610LVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値(楽天)と2019年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年1ヶ月での変動は¥58,710だった。

サブマリーナ 16610LVについての考察(2019年10月)

2019年7月頃から、現行世代の人気モデルを中心に、値下がりが目立つロレックスですが、9月頃には、5桁世代でも値下がりが目立ち、今では80年代ヴィンテージ世代も下落傾向となっている様子があります。

しかし、近頃の様子を見ていると、そういった値下がり傾向はある程度落ち着いたのでは、と思う部分があるのです。

その理由は、これまで値下がりが目立っていたモデルの多くが、さらなる値下がりとなっていない様子だったり、回復傾向となっているからです。

現行世代のカラーベゼルも、8月ごろまでは目立った下落となっていましたが、それから今に至るまでそれほど目立った価格変動がない状態となっています。

また、デイトナ116500LN黒文字盤、GMTマスター2116710LNなどは回復傾向となっており、それも一時的な現象とは感じません。

そして、この16610LVもまた、9月と比べて回復傾向となっているわけで、一時期の目立った下落からやや回復している様子であるのです。

2019年9月には130万円台前半となった16610LVですが、現在では130万円台後半にまで上昇。2番めに安い個体は140万円台であるため、やはり9月よりも回復したと思うのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値(楽天)
2019年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
16610LV
中古 0年
1ヶ月
¥1,334,880 ¥1,393,590 58,710 104.40%

今後も、こういった回復が続くのか否かは分かりませんが、このような価格変動は2016年と似ていると感じます。

2016年も今年同様、腕時計が全体的に安くなった年ですが、夏頃から安くなったという点が共通しています。

そんな2016年ですが、12月頃からは目立って上昇するモデルが増え、翌年2017年からは完全に値上がりトレンドへと変化。

では、2016年10月頃はどうだったかというと、8月や9月と比べてそこまで大きな変化がなかった時期だと感じます。

そういった意味では、現在において、「目立った値下がり傾向が落ち着いた」というのは、見逃せない出来事だと感じるわけで、今後どのような値動きとなるのかが気になるところです。

ちなみに、この16610LVは、以前からデイトナ16520と似た要素を持っていると指摘していますが、116610LVより安いという序列に変化はありません。

ただ、その価格差は縮まっているため、今後両者の序列がどのようになるのか興味深いと感じます。

なお、この16610LVの現在の約139万円という水準は、ピーク時の7月頃と比べて11万円ほど安い状況。これは、2019年4月とほぼ同じといえる水準です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。