2019年上半期に派手に値上がりしたモデルが多かった一方、7月以降は値下がりとなった印象のロレックス。
むしろ、2019年上半期に上昇したモデルは、そのほとんどが夏以降に値下がりしたのではというように思うほどです。
しかし、全てのモデルが値下がりしたとはいえず、例外だってもちろんあるわけです。
そして、その例外こそが、このデイトナ116506Aであるのですが、2019年10月現在でも上昇傾向となっているのです。
この116506Aは、2019年4月時点で約824万円という水準だったのですが、これは2018年10月と比較して21万円という上昇でした。
そして、その4月から半年後の今、116506Aは878万円という水準となっているのです。
これは、53万円ほどの上昇となるわけで、2018年10月⇒2019年4月の上昇幅を上回った動きとなっています。
2019年4月から10月の間には、多くのロレックスが安くなった「7月」という時期が含まれ、その時期を境目にして、値下がり傾向となっているモデルが多々存在します。
しかし116506Aは、4月⇒10月という期間で50万円以上の上昇となっているわけで、夏頃の下落影響は受けていないようなのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 116506A |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥8,248,000 | ¥8,780,000 | 532,000 | 106.45% |
この116506Aは、今から1年前の2018年10月において約803万円という水準でしたから、この1年では約75万円の上昇となります。
その75万円のうち、最も上昇したといえる期間はこの4月⇒10月だといえるわけで、他のモデルが下落傾向となっている中、むしろ過去より派手に上昇しているという様子であるのです。
これは、まさに例外的だと思うわけですが、そういった「常識を破る」という要素が、116506Aには多々存在します。
それこそが、「800万円台という価格帯の人気モデル」という点なのですが、従来の常識では、これぐらいの価格帯となると、人気モデルという存在はありませんでした。
116506Aは800万円台でも価格変動が起こるモデルであるわけですが、今ではノーチラスなど、800万円台の人気モデルという存在は珍しくありません。
しかし116506Aは、ノーチラス以前から800万円台という水準に位置してしているため、腕時計における高価格帯人気モデルの未来を切り開いたともいえるかもしれません。
なお、同じプラチナデイトナでも、ダイヤ文字盤でない116506のほうは、現在値下がり傾向となっています。
116506Aは、単に116506のダイヤ文字盤仕様というだけでなく、インダイヤルまでアイスブルーというその配色が人気ですが、そういったキャラクターの強さから、他の時計の値下がりが目立つ中での上昇となっているのかもしれません。