2019年上半期に、スポーツロレックスが目立って上昇しましたが、その時期において、雲上スポーツもやはり同じように上昇傾向となっていました。
しかし、同じ雲上スポーツでも、オーバーシーズだけは、目立った上昇となっている印象があまりなく、ノーチラス、ロイヤルオークなどと比べて地味な動きだったといえます。
ただ、下半期となると、2019年上半期に目立って上昇していたモデルの多くが下落傾向へと変化。そうはいっても、上昇前の価格より安くなったというモデルはあまりなく、実際、ノーチラスやロイヤルオークに関しては、「ピーク時から下落」という傾向があるといえます。
しかし、そんな状況の中、なんとオーバーシーズが上昇傾向となっている様子であるのです。
それも2018年と比べての上昇ではなく、2019年上半期と比べての上昇。
このオーバーシーズクロノグラフ、49150/B01A-9095は2019年4月に145万円という水準だったのが、現在では約157万円という水準となっており、なんと半年の間で12万円程度の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9095 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥1,450,000 | ¥1,575,750 | 125,750 | 108.67% |
ちなみにこれは、消費増税を考慮しても値上がり状態。上昇額も10万円以上という水準であるため、これまでのオーバーシーズの基準からするとしっかりとした上昇だと感じます。
この49150/B01A-9095は、2代目オーバーシーズのクロノグラフモデルですが、初代でもクロノグラフは値上がりしている状況で、特に黒文字盤が目立って上昇している様子です。
オーバーシーズは、これまで目立った値動きをしない傾向がありましたが、近頃はクロノグラフを中心に徐々に目立った値動きとなっているといえます。
なお、この49150/B01A-9095は、2016年6月に140万円だったのが2017年11月には約137万円に下落していますが、今年2019年4月には145万円となっています。
2019年4月時点までの水準だと、2016年からそれほど変わらないという印象となりますが、今の約157万円という水準となると大きく変わったと感じます。
多くの腕時計が価格変化する時期にあまり変化せず、そういった腕時計が値下がり傾向な時期に、反対に値上がりするこの2代目オーバーシーズクロノグラフは、なんだかあまのじゃくな値動きをするモデルだと思ってしまいます。