2019年9月の段階で、値上がり傾向となっていたデイトナ116520黒文字盤。
2019年といえば、上半期には目立った上昇をしていた反面、夏頃から値下がりが目立っていたわけですから、9月という時期に値上がりしていた116520は「すごい」という印象だったわけです。
もちろん、9月に値上がりする腕時計が無かったわけではありませんが、116520のような「有名モデル」が上昇するというのは凄いという感想になったのです。
ただ、そのときでは、この5桁など旧世代モデルも値下がり傾向となっていなかったため、旧世代は全体的に強いという傾向がありました。
しかし、そんな旧世代も10月頃から値下がりするモデルが目立ち始め、今では16520もはっきり値下がりといえる状況です。
そして、この116520黒文字盤に関しても、ついに値下がりといえる状況となっており、9月と比較して8万円ほどの下落となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値(楽天) |
2019年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116520 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,924,452 | ¥1,843,550 | -80,902 | 95.80% |
116520黒文字盤は、2000年にデビューした際、随分なプレミアム価格となっていたために、そのときの価格を後の中古が超えるには、長い時間を要しました。
2000年の新品実勢価格を中古ボトム価格が上回ったのは、2018年9月のことですが、その際の水準は172万円。
2000年の新品実勢価格が約155万円でしたから、その水準を17万円上回ったということになります。
そして、2019年9月の段階では、116520黒文字盤は約192万円という中古ボトム価格となったわけで、2018年9月から1年という間でも20万円ほどの上昇となっていたのです。
今となっては116520黒文字盤は約184万円となっているため、ピークは2019年9月ということになりますが、値下がり傾向でも、依然としてデビュー時の超プレミアム新品実勢価格より高い水準を余裕を持ってキープしている状況です。
また、この個体以外については190万円以上という水準となっているため、それほど値下がりが目立ったとはいえない要素もあります。
また、白文字盤を含めた116520全体のボトム価格でも180万円という水準なため、他のモデルと比較すると、あまり目立った値下がりではないという印象があり、16520と比べると「はっきりとした下落」ともいえない様子とも感じます。
そういった意味では、116520は、やや下落傾向ながら、他のモデルと比べると強いともいえるわけで、9月頃からの「強さ」に対する変化はあまりないと思います。