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腕時計特集

時計を買った後の【所有満足感】と【付けやすさ】って結構重要です。

2016年5月21日更新

時計を買った後に得れられる【所有満足感】【付けやすさ】って結構重要です。何十本も時計を持っているコレクターなら多少所有満足感と付けやすさのポイントが低い時計でも気にならないかと思いますが、普通の時計ファンにとって結構【所有満足感】と【付けやすさ】重要だと思うのです。

特にロレックスはつけていて楽!

逆にノーチラスはつけていて結構気を使うのです。

アクアノートのステンレスブレスレットもしかり。

ただしアクアノートの場合、トロピカルバンド(ラバーベルト)にするとつけ心地は飛躍的に良くなります。

というかロレックスより良い。

よって、つけ心地的には、

1.アクアノート(トロピカルバンド)
2.スポロレ(青サブなど)
3.アクアノート(SSブレス)
4.ノーチラスパワーリザーブ

となります。

また、所有満足感においてもロレックスに軍配が上がります。

これ所有した人にしか分からないと思うのですが、アクアノート/ノーチラスって結構華奢なのです。

その華奢さが良い部分でもあるのですが、所有満足感的にはロレックスに軍配が上がります。

特に所有していると地味に感じてしまうのがこのノーチラスパワーリザーブ

これ、伝統的な2ピース構造ノーチラスであるため、プッシュ式の竜頭で120m防水という高性能なのですが、裏スケじゃないのです。

対するアクアノートは一般的なねじ込み竜頭ですが、裏スケ仕様

美しいキャリバー315を眺めることができます。

しかし、それでも所有満足感はロレックスが上

あのツヤっと感。人によっては下品と表現する人もいるでしょうが、あれ、眺めていても飽きないですし、なんか「持っている!」という感じがして満足感が高いのです。

そんなノーチラスパワーリザーブ、新品の青サブが56万円ぐらいで売っている当時85万円ぐらいでした。

それが2006年~2007年頃一旦300万円という今のような相場になりましたが、その後のリーマンショックで200万円前後という相場に。

そして、近年また300万円前後という相場に復活!

現行ノーチラスは裏スケという良さがある反面、伝統の2ピース構造ではありません

パテックフィリップの防水時計はドレッシー、すなわち薄くなければならない。

そのための2ピース構造だったのですが、裏スケ化のためそうではなくなったノーチラス

その2ピース構造最後の“ジャンボサイズ”ノーチラスとして希少価値があるのがこの3710/1Aです。

さらに、謎の構造のパワーリザーブ搭載。

しかもこの謎のパワリザ機能を搭載しているのは3710/1Aだけ!

キャリバー240のプチコンのように5085/1Aにも5712/1Aにも同じ機能&デザインが搭載されているということはありません。

そういう意味で真に希少なこのノーチラスパワーリザーブ

かなりマニアックなこの時計、通な人にしかわからない良さがあるからこそ、この相場なのでしょう。

ただ、<所有満足感><付けやすさ>なら青サブ買ったほうが遥かに安上がり

結論、ロレックスは楽で得!

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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