2017年からノーチラスの値動きは、とても派手といえる様子となりましたが、そういった動きは今年2019年になってから、さらに凄い状態になりました。
例えば、この5712/1Aは、2017年3月において368万円という水準だったのが、2017年11月には約475万円にまで上昇。そして、2018年には、4月に540万円、11月には約618万円となっていたのです。
2017年3月に300万円台だったのが、2018年11月までに『400万円台⇒500万円台⇒600万円台』と上昇したわけですから、その時点でも「凄い!」という感想に当然なるわけです。
しかし、そんな5712/1Aの値動きは、2019年に入ると、4月に約734万円、7月には925万円へと変化。2019年の7ヶ月間だけで『600万円台⇒700万円台⇒900万円台』となったわけですから、それまでの凄さをさらに上回ったということになります。
さて、2019年といえば、上半期に目立って上昇した腕時計が多い一方、それらモデルは夏頃から値下がりしたという傾向があります。
そういった動きは5712/1Aでも同様で、7月に925万円だったのが、8月には820万円に下落。その際、1ヶ月で105万円の値下がりとなったわけです。
ノーチラス5712/1Aは、それまでの値上がりが派手なだけに、値下がりも派手と感じます。とはいえ、8月時点の820万円という水準は、5712/1Aとしては2番目相当に高いといえるため、派手な値下がりでも「ピーク時より下落」といえたわけです。
けれども、そんな5712/1Aの水準は今、8月よりさらに安い水準へと下落。
現在、約742万円という価格で購入可能であるのですが、これは「どの時期と同様か」というと、2019年4月の水準と同程度であるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年11月 の安値(コミット銀座) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5712/1A-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥8,200,000 | ¥7,425,000 | -775,000 | 90.55% |
最近の他の人気モデルの値動きといえば、GMTマスター2の116710BLNRがそうであるように、「下落傾向に歯止めがかかった」といえるモデルが多いと感じますが、この5712/1Aについては依然として値下がりが続いているともいえます。
ただ、8月と比べて約77万円の下落となった11月現在の水準でも、2019年4月水準に相当するため、値下がりした他の人気モデルと下がりかたに変化はない思います。
そういった意味では、5712/1Aの現在の値動きは、他のモデルに対して時間差で値下がりしたともいえるわけですが、それは7月時点でも派手に値上がりしていたという点からも感じるわけです。
7月時点では、既にGMTマスター2の116710BLNRなどは値下がりとなっていましたが、この5712/1Aは派手な値上がり状態。値下がりしたのは8月ですから、ロレックス現行人気モデルに対して1ヶ月程度の値動きブランクがあるといえるのではないでしょうか。