デイトジャストといえば、最も標準的なロレックスという印象があり、「値動きする」という印象があまりないかもしれません。
しかし、デイトジャストでも特徴的な文字盤となると、その値動きは決して地味とはいえず、価格帯も高い傾向があります。
スポーツ系とは異なり、デイトジャストやデイデイトには数え切れないほどの文字盤が用意されている傾向がありますが、中にはオニキスといった天然素材の文字盤もあります。
オニキス文字盤などは「インデックスが無い」という仕様となるため、その見た目がかなり独特。また、そのダイヤ仕様版でも2Pダイヤとなるため、独特な雰囲気に違いありません。オニキス文字盤は天然素材ですから、文字盤本体の価格も高いのですが、それを考慮しても評価されていることが珍しく無いわけです。
その他にも、グラデーション文字盤、コンピュータ文字盤、シェル文字盤といった存在が評価される傾向がありますが、いずれもダイヤ仕様だったりするため、文字盤本体の価格が高いという傾向があります。
しかし、この116200の値動きを見る限り、コンピュータ文字盤に関しては、ダイヤ無しでもなかなかの評価となっている場合があります。
このコンピュータの黒文字盤には、ダイヤといった高級素材がないため、文字盤の付加価値はデザイン的要素にとどまります。
けれども、116200のこのコンピュータ文字盤は、以前からかなり評価される傾向があり、価格帯の面でも、値動き的にも、なかなか優秀であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値(楽天) |
2019年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト 黒コンピュータ文字盤 116200 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥518,000 | ¥628,320 | 110,320 | 121.30% |
現在、116200全体のボトム価格は約51万円という水準ですが、コンピュータ文字盤となると約62万円となるのです。
そういった傾向は、2017年10月でも同様で、当時の116200ボトム価格が約45万円だったのに対し、黒コンピュータとなると約51万円という水準でした。
また、黒コンピュータ文字盤は、この2年間で約11万円という値上がりという状況であるのですが、これは同時期におけるエクスプローラー14270よりも優秀。14270のこの2年の値動きは、約9.8万円の上昇といったところです。
エクスプローラー14270といえば、2019年に50万円台という水準となったため、以前と比べて上昇したという印象がありますが、この116200黒コンピュータ文字盤はそれより上。実は、2017年時点でも、14270より優秀な値動きとなっていました。
黒コンピュータ文字盤は、2017年の段階からなかなか評価されていますが、最近でもその評価に違いはないようで、約59万円という個体が記事準備中に売れてしまっています。
コンピュータ文字盤には、上下2行というシンプルな表記など、オニキス文字盤などに近いシンプルな魅力がありますが、そういった要素を魅力的だと思う方が多いのだと思います。