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現在相場考察

1年で約25万円の上昇、GMTマスター2ブラウン文字盤16718

2019年11月21日更新
ロレックスのGMTマスター216718について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値(楽天)と2019年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥255,600だった。

GMTマスター2 ブラウン文字盤 ジュビリーブレスレット 16718についての考察(2019年11月)

5桁時代のGMTマスター2における最高級仕様といえばYGですが、そのYGモデルにはブラウンベゼルが設定されていました。

GMTマスター2のカラーベゼルといえば、コンビ以上には「茶金」が設定されるという印象がありますが、YGとなるとブラウン1色のベゼルがあったわけです。

この仕様は、ジュビリーブレスレットと組み合わされることが多く、中古で見かけるブラウンベゼルの16718のほぼ全てはジュビリーだといっても過言ではありません。

そして、この仕様こそ、心地よいクラシカルさを醸し出しており、筆者個人的にはとても魅力的だと感じています。

最初に記事に出したのは、2016年12月のことでしたが、その際この仕様の16718は、約181万円という水準でした。

なかなかマニアックな存在であるため、その後売り出される個体が登場しないのでは、とも思ったのですが、定期的には出る様子があり、しかも分かりやすく値上がりする傾向もあったのです。

こういったマニアックなモデルの場合、値動きの見極めが難しいということも珍しくありませんが、この仕様の16718は分かりやすい値動きだったといえます。

2018年1月には、約221万円という水準となっていたのですが、その際、2016年12月と比較して、なんと40万円近い上昇となっていたのです。

2016年12月⇒2018年1月といえば、多くのロレックスが目立って値動きした時期ですから、いくらマニアックといえ、この時計が値動きしないわけがないといえます。

しかし、その後もこの仕様の16718はきちんと動いている傾向があるのです。

2018年11月には、258万円という水準になったのですが、それは2018年1月と比べて約36万円の上昇という変動でした。

ですから、2度に渡って「1年程度で35万円以上の上昇」となったのがこの16718のブラウンベゼルであるのです。

さて、そんなこの時計、なんと今でもきちんと値動きしており、今回も、2018年11月から1年という期間で上昇となっているのです。

ただ、今回の値動きは、前回、前々回と比べるとやや弱く、約25万円の上昇に留まっている様子であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年11月
の安値(楽天)
2019年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
ブラウン文字盤
ジュビリーブレスレット
16718
中古 1年
0ヶ月
¥2,580,000 ¥2,835,600 255,600 109.91%

2019年は、上半期に人気モデルが目立って上昇した一方、夏頃からは値下がり傾向となった経緯があります。

例えば、116710BLNRの場合、2019年7月頃がピークで、それ以降は値下がり。ただし、2018年以下の水準にはなっていないという傾向があります。

この16718の2018年⇒2019年の上昇額も、116710BLNRなどの同時期における変動額と似ていると感じるため、やはりこのブラウンベゼルの16718という存在は、マニアックな印象ながら、実は隠れた人気モデルなのだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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