5桁時代のGMTマスター2における最高級仕様といえばYGですが、そのYGモデルにはブラウンベゼルが設定されていました。
GMTマスター2のカラーベゼルといえば、コンビ以上には「茶金」が設定されるという印象がありますが、YGとなるとブラウン1色のベゼルがあったわけです。
この仕様は、ジュビリーブレスレットと組み合わされることが多く、中古で見かけるブラウンベゼルの16718のほぼ全てはジュビリーだといっても過言ではありません。
そして、この仕様こそ、心地よいクラシカルさを醸し出しており、筆者個人的にはとても魅力的だと感じています。
最初に記事に出したのは、2016年12月のことでしたが、その際この仕様の16718は、約181万円という水準でした。
なかなかマニアックな存在であるため、その後売り出される個体が登場しないのでは、とも思ったのですが、定期的には出る様子があり、しかも分かりやすく値上がりする傾向もあったのです。
こういったマニアックなモデルの場合、値動きの見極めが難しいということも珍しくありませんが、この仕様の16718は分かりやすい値動きだったといえます。
2018年1月には、約221万円という水準となっていたのですが、その際、2016年12月と比較して、なんと40万円近い上昇となっていたのです。
2016年12月⇒2018年1月といえば、多くのロレックスが目立って値動きした時期ですから、いくらマニアックといえ、この時計が値動きしないわけがないといえます。
しかし、その後もこの仕様の16718はきちんと動いている傾向があるのです。
2018年11月には、258万円という水準になったのですが、それは2018年1月と比べて約36万円の上昇という変動でした。
ですから、2度に渡って「1年程度で35万円以上の上昇」となったのがこの16718のブラウンベゼルであるのです。
さて、そんなこの時計、なんと今でもきちんと値動きしており、今回も、2018年11月から1年という期間で上昇となっているのです。
ただ、今回の値動きは、前回、前々回と比べるとやや弱く、約25万円の上昇に留まっている様子であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2019年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 ブラウン文字盤 ジュビリーブレスレット 16718 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,580,000 | ¥2,835,600 | 255,600 | 109.91% |
2019年は、上半期に人気モデルが目立って上昇した一方、夏頃からは値下がり傾向となった経緯があります。
例えば、116710BLNRの場合、2019年7月頃がピークで、それ以降は値下がり。ただし、2018年以下の水準にはなっていないという傾向があります。
この16718の2018年⇒2019年の上昇額も、116710BLNRなどの同時期における変動額と似ていると感じるため、やはりこのブラウンベゼルの16718という存在は、マニアックな印象ながら、実は隠れた人気モデルなのだと感じます。