パテックフィリップの6000といえば、5000の後継モデルとして名の通ったカラトラバだと思います。
前モデルの5000が『3000番代⇒5000番代』の先駆けとなったように、この6000もまさに『6000番台』の最初のモデルといえます。
5000と6000は、同じようなケースデザインであったり、両者とも4時位置にスモールセコンドが付くなど共通点が多いですが、6000にはポインターデイトが備わっているため、見た目的には大きく異なる印象だといえます。
ちなみに6000Gは、プリントタイプのインデックスであるなど、文字盤要素が5000Gに共通。5000Gは5000の中でも初期モデルに当たりますが、6000でも同じくWGの6000G-001が初期モデルとなっています。
現在、5000は140万円台、6000は190万円台という水準に位置しており、両者とも200万円以下という水準。両者ともキャリバー240を搭載するモデルとしてはなかなか安い価格帯で購入可能という印象です。
キャリバー240といえば薄型の自動巻ムーブメントですが、パテックフィリップは同じ時代において、2つの自動巻ムーブメントを用意する傾向があります。
324や315などは通常サイズのローターを搭載し、センターセコンド仕様であるのに対し、240にはマイクロローターが搭載。240は、薄さを重視したモデルに搭載される傾向があります。
そしてこのキャリバー240こそ、パテックフィリップの中でもかなり長寿であり、2017年に40周年を迎えています。
その際、それを記念するモデルとして登場したのが、この6006G-001であるのですが、一見するとリファレンス番号も、その見た目も、6000にそっくりであるため、見落としてしまうかもしれません。
しかし、その相場は、はっきりと6000Gとは異なるため、中古相場的にはかなり目立っている1本といえるでしょう。
実際、6000G-001が約199万円という水準であるのに対し、6006G-001のほうは約265万円という水準です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2019年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
カラトラバ 6006G-001 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,970,000 | ¥2,651,204 | -318,796 | 89.27% |
この6006G-001ですが、実は中古相場以外にも、6000G-001と大きく異なる点があります。
それは、ケースサイズなのですが、6000が37mmであるのに対し、6006は39mm。画像では分かりづらいですが、実は2mmほど6006のほうが大きいのです。
ただ、それはこの6006G-001が6000G-001より高い理由というわけではなさそうであります。
なぜなら、これら2本の登場時期は、6000G-001が2005年、6006G-001が2017年と大きく離れているため、デビューからまだそれほど時が経過していない6006G-001のほうが高くて当たり前だといえます。
実際、この6006Gは、1年前と比較して、中古相場が約31万円の下落状態。2019年上半期といえば、値下がりが目立つ印象がありますが、この6006G-001の場合、デビューから時間が経過したことによる下落だと思われます。