2017年から目立った値上がり傾向となったノーチラス。特に高いのは、現行モデルですが、その中でも青文字盤が高いという傾向があります。
そのため、白文字盤は、同じノーチラスでも青文字盤の影に隠れてしまう印象があり、実際2017年の段階ではあまり目立った値動きをしていなかったといえます。
ただ、そんな白文字盤も2018年からは値上がり傾向となり、5711/1A-011は、2018年1月に358万円だったのが、2018年4月には438万円となっているのです。
とはいえ、そういった値動きをしても、白文字盤の相場は青文字盤と大きく異なるといえた状態でした。なぜならその時期、5711/1A青文字盤は500万円以上という水準となっていたからです。
それが2019年になると、白文字盤は急激に上昇し、2月には青文字盤に迫る勢いへと変化。その際、両者の価格差は約18万円にまで縮まっていました。
2016年に登場したデイトナをきっかけに、白文字盤の人気度は高くなったといえますが、ノーチラスの場合、なかなか白文字盤の評価が目立たなかったため、2019年2月の状況は「ついにノーチラスも白文字盤の時代か」と思わせるものだったといえます。
しかしその後、青文字盤は600万円台⇒700万円台というように急激に上昇。再び白文字盤と大きな差となったのです。
けれども、青文字盤の大幅な上昇に対し、白文字盤が全く値動きしていなかったわけではなく、一時は700万円台後半となったこともありました。
ただ、2019年夏過ぎになると多くの腕時計が下落。5711/1A青文字盤も9月には値下がり傾向となっています。
そういったこともあって、白文字盤の700万円台といった水準は長くは続かず、その期間も数日から数週間といった範囲に留まります。
そのため、記事において、その値動きを追うのは間に合わず、今回の記事では6月水準との比較となります。
さて、この5711/1A-011、現在648万円という水準なのですが、これは6月と比較して37万円ほどの下落という様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値(ヤフーショッピング) |
2019年11月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1A-011 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥6,850,000 | ¥6,480,000 | -370,000 | 94.60% |
これは、一時の「700万円台」からすると大幅に値下がりしたという印象である一方、1年ぐらい前までの水準と比べると「随分高い水準」とも感じます。
2018年9月において、この5711/1A-011は約476万円という水準で、500万円台となったのは2019年2月のことです。
つまり、5711/1Aと比べると500万円台という水準に到達した時期が遅く、今年2019年になってからであるわけです。
そういったことを考慮すると、現在の600万円台中盤という水準は、評価されているとも感じ、やはりこの時計もまた、他の人気モデル同様「ピーク時から落ち着いた」という値動きだと思います。