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現在相場考察

6月と比較して37万円ほどの下落、ノーチラス5711/1A-011

2019年11月23日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-011について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値(ヤフーショッピング)と2019年11月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年5ヶ月での変動は¥-370,000だった。

ノーチラス 5711/1A-011についての考察(2019年11月)

2017年から目立った値上がり傾向となったノーチラス。特に高いのは、現行モデルですが、その中でも青文字盤が高いという傾向があります。

そのため、白文字盤は、同じノーチラスでも青文字盤の影に隠れてしまう印象があり、実際2017年の段階ではあまり目立った値動きをしていなかったといえます。

ただ、そんな白文字盤も2018年からは値上がり傾向となり、5711/1A-011は、2018年1月に358万円だったのが、2018年4月には438万円となっているのです。

とはいえ、そういった値動きをしても、白文字盤の相場は青文字盤と大きく異なるといえた状態でした。なぜならその時期、5711/1A青文字盤は500万円以上という水準となっていたからです。

それが2019年になると、白文字盤は急激に上昇し、2月には青文字盤に迫る勢いへと変化。その際、両者の価格差は約18万円にまで縮まっていました。

2016年に登場したデイトナをきっかけに、白文字盤の人気度は高くなったといえますが、ノーチラスの場合、なかなか白文字盤の評価が目立たなかったため、2019年2月の状況は「ついにノーチラスも白文字盤の時代か」と思わせるものだったといえます。

しかしその後、青文字盤は600万円台⇒700万円台というように急激に上昇。再び白文字盤と大きな差となったのです。

けれども、青文字盤の大幅な上昇に対し、白文字盤が全く値動きしていなかったわけではなく、一時は700万円台後半となったこともありました。

ただ、2019年夏過ぎになると多くの腕時計が下落。5711/1A青文字盤も9月には値下がり傾向となっています。

そういったこともあって、白文字盤の700万円台といった水準は長くは続かず、その期間も数日から数週間といった範囲に留まります。

そのため、記事において、その値動きを追うのは間に合わず、今回の記事では6月水準との比較となります。

さて、この5711/1A-011、現在648万円という水準なのですが、これは6月と比較して37万円ほどの下落という様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値(ヤフーショッピング)
2019年11月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-011
中古 0年
5ヶ月
¥6,850,000 ¥6,480,000 -370,000 94.60%

これは、一時の「700万円台」からすると大幅に値下がりしたという印象である一方、1年ぐらい前までの水準と比べると「随分高い水準」とも感じます。

2018年9月において、この5711/1A-011約476万円という水準で、500万円台となったのは2019年2月のことです。

つまり、5711/1Aと比べると500万円台という水準に到達した時期が遅く、今年2019年になってからであるわけです。

そういったことを考慮すると、現在の600万円台中盤という水準は、評価されているとも感じ、やはりこの時計もまた、他の人気モデル同様「ピーク時から落ち着いた」という値動きだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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