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現在相場考察

プラチナベゼルを搭載した、パシャN950クロノグラフ

2016年5月26日更新
カルティエのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年1月の安値(ヤフオク)と2016年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年4ヶ月での変動は¥-93,000だった。

パシャN950 クロノグラフについての考察(2016年5月)

パシャ38mmといえば白文字盤のイメージですが、2001年に発表されたコレは黒文字盤搭載です。このモデル「N950」というサブネーム“950”が表す通り、ベゼルがプラチナ製なのです。SSケースにベゼルだけプラチナといえば1999年にデビューしたロレックスヨットマスターロレジウムが思い浮かびます。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年1月
の安値(ヤフオク)
2016年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
パシャN950
クロノグラフ
中古 7年
4ヶ月
¥495,000 ¥402,000 -93,000 81.21%

そのヨットマスターロレジウムと同じ手法で、味の違うパシャ38mmとしてデビューしたN950。

通常の38mmと同じく

  • 3針(グリッド付)
  • GMT
  • クロノグラフ
  • の3モデルが発売されました。

    ただ、通常モデルと違い、全て革ベルトモデル。

    ステンレスブレスレットモデルは存在しませんでした。

    このN950、デビューした当初は結構注目されて、雑誌やら時計店やらで露出が多かったのですが、その後はそんなに注目されることはありませんでした。

    ただ、デビュー時のインパクト故か、時計が全体的に安かった2009年ぐらいまでは50万円近い相場だったって事実もあったりします。

    なお、注意点が1つ。

    上の時計、似ているけどN950とは違う時計です。2004年クリスマス限定モデルで“非プラチナベゼル”。

    黒かグレーかの差なのですが、画面で見ると写真写りの誤差と判断してしまいそう。

    一番の見分け方はCARTIERロゴの下に

    「AUTOMATIC」

    があるか否か。

    白文字盤の通常モデルやクリスマス限定モデルには「AUTOMATIC」表記があるのですが、なぜかN950にはその表記がありません

    N950も白文字盤同様ムーブメントは“フレデリックピゲ”

    ちなみに、オメガのフレデリックピゲ搭載モデル「ブロードアロー」と、手巻きムーンフェイズは見た目が似ているので、よく混同されるのですが、ブロードアローが非WGベゼルでムーンフェイズがホワイトゴールドベゼルです。

    ホワイトゴールドとかプラチナのような銀色の希少金属って、パット見た感じわからないので注意が必要ですね。

    なお、白文字盤もそうですが、近年かつて高値だったカルティエがお買い得な状況。

    よって、この時計、2016年春に買う時計としては良い選択かもしれません。

    ただし、革ベルト仕様のみなので、夏にはつけづらいという難点もあるってことを忘れずに!

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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