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現在相場考察

今年1月よりも300万円以上高い、ノーチラス5980/1A-019

2019年12月3日更新
パテックフィリップのノーチラス5980/1A-019について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年1月の安値(楽天)と2019年12月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この11ヶ月での変動は301万円の値上がりだった。

ノーチラス 5980/1A-019についての考察(2019年12月)

2019年夏頃から、腕時計相場は値下がり傾向が目立っているわけですが、夏過ぎでもそういった様子を感じないのがノーチラス5980/1Aという存在です。

5980/1Aは2006年にノーチラス初のクロノグラフモデルとしてデビューしたのですが、ステンレスモデルについては、事実上の後継モデル5990/1Aが登場したことにより生産終了となっています。

そういった影響もあってか、ここ数年は派手に上昇。また、一度に上昇する額が100万円単位という様子も珍しくなく、そういった傾向は遅くとも2016年頃から見られます。

5980/1Aには、いくつかの文字盤色が存在するのですが、その中で最も高いのが黒文字盤の5980/1A-014という傾向があり、青文字盤の5980/1A-001はその次という価格序列となっています。

他のノーチラスがそうであるように「青文字盤」という要素は、ノーチラスとしては最も人気となる要素でありながら5980/1Aの場合は、2番目に高いという傾向があるのです。

では、逆に最も安い価格帯に位置する文字盤は何かというと、この白文字盤の5980/1A-019なのですが、青文字盤が900万円台後半となっていた2019年1月において、800万円台後半という水準でした。

この白文字盤の5980/1A-019は、青文字盤や黒文字盤と比べると中古市場では見かける機会が少ないため、「レア」とう印象もあるわけですが、相場的には最も安い序列となっています。

そのため、黒文字盤や青文字盤が1000万円以上という水準になったことをお伝えしても、白文字盤については1000万円台ということを確認できずにいたわけです。

しかし、最近白文字盤の中古が複数出ている傾向があり、やっと白文字盤についての様子をお伝えすることができる状態となっているのですが、では、いったいいくらぐらいになっているかというと、やはり「1000万円以上」という水準になっている様子であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年1月
の安値(楽天)
2019年12月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5980/1A-019
中古 0年
11ヶ月
¥8,980,000 ¥11,990,000 3,010,000 133.52%

現在、5980/1A-0191199万円という水準ですが、これは今年1月と比較して301万円の値上がり状態

2019年1月と12月で、300万円以上という価格差となっているわけですが、こういった派手な値動きはさすが5980/1Aという印象となります。

しかし、こういった価格帯でも、実はこの白文字盤は5980/1Aの中で最も安いというポジションに変化はありません。

現在、青文字盤は約1242万円という水準であるため、やはりこの白文字盤は1199万円という水準でも、最も安く買える5980/1Aということになるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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