オイスターパーペチュアルといえば、今の時代でこそ「人気モデル」という印象がありますが、10年ほど前までは、普通のエントリーモデルとして特に注目度が高いという存在ではありませんでした。
そういった時代において、この日本限定モデルに関しては特別目立っていたわけですが、なぜかというと、一見エクスプローラーにも見えるその文字盤が時計ファンにとって魅力的だからだと思います。
それは、ロレックス自身も意識しているといえ、従来、エアキングやオイスターパーペチュアルにおいて、エクスプローラーと見間違うような文字盤は用意されることがありませんでした。
例えば、この116000にもレギュラーモデルの黒文字盤が存在しますが、それは3・6・9がピンク色。少しの差で、はっきりエクスプローラーとは違うということが分かるようになっているのです。
それに対して、この日本限定116000は、ほぼエクスプローラーという印象。王冠マークのアプライドと、針の形状がエクスプローラーとは異なるものの、その雰囲気はまさにエクスプローラーといえるわけです。
ですからこのモデルは、本来ご法度な内容を日本限定でこっそり実現したといえる存在であり、時計ファンにとってはたまらない1本だといえます。
さて、そういったキャラクターですから、以前から、他の116000に対して飛び抜けて高い価格帯となっていたわけですが、その価格帯はどうだったかというと、意外にも100万円以下という水準で購入可能だったわけです。実際、2018年10月の段階でも約89万円という水準でした。
とはいえ、2018年の段階でも、それ以前と比べるとなかなかの値上がり傾向となっていたため、それほど「安い」とは感じなかったのですが、2019年の今、改めて日本限定116000が80万円台という様子を見ると「意外に安い」と思います。
そういった印象の通り、2019年の今、やはりこの日本限定116000は100万円以上という水準になっているわけですが、これは1年2ヶ月前と比較して約12万円ほどの上昇ということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年10月 の安値(楽天) |
2019年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
オイスターパーペチュアル 日本限定 116000 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥898,000 | ¥1,019,700 | 121,700 | 113.55% |
この日本限定116000は、2016年11月の段階で約51万円、2017年12月には約62万円、2018年10月では約89万円と年々上昇している傾向があります。
2016年⇒2017年は10万円程度、2017年⇒2018年は約27万円、2018年⇒2019年は再び10万円程度といった値動きになっている様子です。
もしも、次の値動きが30万円といった単位だった場合、130万円程度といった水準になるわけですが、この時計のキャラクターから考えてそれほど不自然な数値ではないと感じます。