2019年、アクアノートはかなり目立った値動きとなり、特に現行世代の値動きが活発だった様子があります。
また、第1世代に関しても、5065サイズの上昇が目立っており、5065/1Aについては、それまでの200万円台中盤という水準から、ずいぶん上昇している状況となっているのです。
しかし、同じアクアノートでも5066となるとあまり派手な値動きはなく、今でも5066/1Aは200万円台で購入可能な状態です。
そんな5066ですが、YGモデルの5066Jとなると、ステンレスより値動きしている傾向があります。
5066Jは現在360万円という水準なのですが、これは1年前と比較して約38万円の上昇。ラージサイズと比べると地味ですが、なかなかな値上がりとなっている様子だと感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年12月 の安値(楽天) |
2019年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5066J |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥3,218,400 | ¥3,600,000 | 381,600 | 111.86% |
アクアノートは、新品時代から数が多くない印象がありますが、このYGモデルとなると更にレアという印象がありました。
特にレアなのは、YGブレスレットモデル(/1J系)ですが、普通の中古市場ではしばらく見かけていません。
それに対して、5066Jや5065Jは見かけるほうだといえますが、それでも数はそこまで多くなく、第2世代の5167Rと比べるとかなり少ない印象があります。
ラバーベルトYGとしては5065Jのほうが少ないため、YGアクアノートとして最も見かけるのが5066Jだといえます。
分かりやすくレアさを示すと、珍しい順に「5065/1J>5066/1J>5065J>5066J」となるといえます。
ちなみに、97年のデビュー時に豪華版として用意されていた5060SJは、なぜか出る傾向があるため、5066J以上5065J未満なレアさとなるかと思います。
ただ、YGアクアノート自体が全体的にレアであるため、最も数が多い印象の5066Jでも、一般的な印象では珍しいというキャラクターとなるでしょう。
そういった意味では、レアな上級アクアノートとして、以前から目立った存在感となっているわけで、この1年の値動きも自然だといえます。
しかしながら、この5066Jには、意外な事実が存在。それは、このような値上がりをしながらも、価格序列の面では、5065/1Aに抜かされてしまったという点です。
現在、5065/1Aのボトム価格には368万円という個体がありますが、それを基準としても5066Jのほうが安いのです。
かつて筆者が5065/1Aを持っていた際、5066Jは雲上な存在といった印象がありましたが、今の水準では5065/1Aのほうが高い存在であるわけです。