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現在相場考察

1年で30万円程度の上昇、アクアノート5066J

2019年12月10日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年12月の安値(楽天)と2019年12月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥381,600だった。

アクアノート 5066Jについての考察(2019年12月)

2019年、アクアノートはかなり目立った値動きとなり、特に現行世代の値動きが活発だった様子があります。

また、第1世代に関しても、5065サイズの上昇が目立っており、5065/1Aについては、それまでの200万円台中盤という水準から、ずいぶん上昇している状況となっているのです。

しかし、同じアクアノートでも5066となるとあまり派手な値動きはなく、今でも5066/1A200万円台で購入可能な状態です。

そんな5066ですが、YGモデルの5066Jとなると、ステンレスより値動きしている傾向があります。

5066Jは現在360万円という水準なのですが、これは1年前と比較して約38万円の上昇。ラージサイズと比べると地味ですが、なかなかな値上がりとなっている様子だと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年12月
の安値(楽天)
2019年12月
の安値(楽天)
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5066J
中古 1年
0ヶ月
¥3,218,400 ¥3,600,000 381,600 111.86%

アクアノートは、新品時代から数が多くない印象がありますが、このYGモデルとなると更にレアという印象がありました。

特にレアなのは、YGブレスレットモデル(/1J系)ですが、普通の中古市場ではしばらく見かけていません。

それに対して、5066J5065Jは見かけるほうだといえますが、それでも数はそこまで多くなく、第2世代の5167Rと比べるとかなり少ない印象があります。

ラバーベルトYGとしては5065Jのほうが少ないため、YGアクアノートとして最も見かけるのが5066Jだといえます。

分かりやすくレアさを示すと、珍しい順に5065/1J5066/1J5065J5066Jとなるといえます。

ちなみに、97年のデビュー時に豪華版として用意されていた5060SJは、なぜか出る傾向があるため、5066J以上5065J未満なレアさとなるかと思います。

ただ、YGアクアノート自体が全体的にレアであるため、最も数が多い印象の5066Jでも、一般的な印象では珍しいというキャラクターとなるでしょう。

そういった意味では、レアな上級アクアノートとして、以前から目立った存在感となっているわけで、この1年の値動きも自然だといえます。

しかしながら、この5066Jには、意外な事実が存在。それは、このような値上がりをしながらも、価格序列の面では、5065/1Aに抜かされてしまったという点です。

現在、5065/1Aのボトム価格には368万円という個体がありますが、それを基準としても5066Jのほうが安いのです。

かつて筆者が5065/1Aを持っていた際、5066Jは雲上な存在といった印象がありましたが、今の水準では5065/1Aのほうが高い存在であるわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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