先日、ヨットマスターロレジウムの16622が80万円台になったということをお伝えしましたが、同世代のボーイズサイズも値上がりしている状況です。
この168622は、16622と同じ時代、ボーイズサイズとして販売されていたロレジウムなのですが、2019年2月の段階では50万円台後半という様子でした。
しかし、12月の今では中古ボトム価格は約63万円という水準に達し、ついに60万円台となっているのです。
これまで、168622の水準は16622に対して“価格帯が1つ違う”という様子。例えば、16622が50万円台だったならば、40万円台という感じでした。
ただ、2017年に16622が70万円台となって以降、168622との価格差は広がっていく様子があり、両者は“価格帯が2段階違う”という感覚となったのです。
そして、最近16622は80万円台という水準になったため、168622が50万円台に留まっていたならば、その差は更に広がった印象となったでしょう。
けれども、168622も今回、きちんと値動きしたことによって、その価格差は以前と同じような水準を保っていることになります。
そういった意味では、この168622の値動きは16622に連動するような動きといえるわけで、60万円台という水準は、そこまでインパクトがないとも感じてしまいます。
しかし、筆者としては、168622の60万円台ということについて、興味深い点が2つあるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年2月 の安値(楽天) |
2019年12月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 168622 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥588,000 | ¥638,000 | 50,000 | 108.50% |
その1つが、この60万円台が、168622にとって過去最高値に匹敵する中古水準ということ。
この腕時計は、50万円台後半という水準でも過去最高値と感じるほど高かったわけですが、今回60万円台になったわけで、「次のステップ」に進んだといった感覚があり、感慨深く感じます。
そして、2つ目がプラチナベゼルの高級モデルという観点では、60万円台という水準に対して、お得感を感じるということです。
過去最高値水準という評価の一方で、この168622は、同世代の他モデルと比べると価格序列的には安いという側面があるのです。
実際、アベノミクス以前まで168622は、サブマリーナやGMTマスター2のコンビモデルと同じか、それらよりやや高いといった価格帯に位置していました。
しかし、今の水準では、それらコンビとは随分な価格差があるのはもちろん、同じ世代のスポーツモデルの価格序列において、2番めに安いといった価格帯に位置するわけです。