いつの時代も人気があるのはステンレススチールに黒文字盤、というモノクロ配色が人気の腕時計デザインですが、GMTマスターにおいては色彩豊かな配色が人気です。特にこの茶色と金色の配色がなされたベゼルを装着するコンビのGMTマスター16713は、キャラメルキャンデーのようでなんだかツボ、つまり共感覚を刺激してくれるのです。最初はコンビやイエローゴールドの時計を敬遠していた人も、ステンレスの時計ばかりもっているとだんだんとそれに飽きてきて、イエローゴールドの良さがわかってくると思います。その際、この茶金という配色はなんとも”違う味”を提供してくれて飽きからの開放をしてくれるのです。つまり、普段フレンチや和食ばかり食べている人が、たまにはエスニック料理に出かけたくなるようなものです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年10月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 ブラウンダイヤル (コンビ、茶金ベゼル、16713) |
中古 | 6年 10ヶ月 |
¥385,000 | ¥739,800 | 354,800 | 192.16% |
さて、この16713、リーマンショック以前までは中古最安値が33万円とGMTマスターステンレスモデルの新品価格とイコールでした。
それが2007年以降に5桁リファレンスのGMTマスターが生産中止されてから年々値上がりをし、ついに30万円前半で購入できたこの時計は70万円以上ださないと購入できなくなってしまったのです。
上で表示している2008年10月の相場はGMTマスター5桁リファレンスの生産中止がなされたあとなので、それ以前の価格=33万円より高い38万円となっています。
それがみるみるうちに30万円以上も高くなったのです。
共感覚を刺激してくれる時計、その「共感覚」に気づかない人が多数派の頃は”安値”の傾向です。
しかし、共感覚は不思議と他の人にも伝わっていくのです。
そして、それに気づいた人が「欲しい」となった頃、この時計は倍ほどの価格へと変ぼうしました。
実は私もこの時計、持っていたのですが売却済みです。
2週間に1回装着したくなる、というのがこの時計の良さです。ただし、そのような時計が70万円以上とはお高い!
今70万円以上出すのであれば4桁リファレンスのGMTマスター(ステンレス青赤ベゼル)が欲しいです。
(こちらのかつての中古相場は24万円前後でした)