2004年にデイトナ初のWGブレスレットモデルとして登場した116509。
デビュー時にメインという印象だった文字盤がこの黒文字盤で、それ以前のデイトナではあまり見かけなかった「黒に赤い差し色」という配色が採用されていました。
そういったことから、デビュー当時、この116509は今のプラチナデイトナのような「憧れられる」系統な存在感であり、他の同世代のデイトナと比較して抜きん出て高いという相場となっていたのです。
以前の記事でもお伝えしたように、同世代のYGブレスレットモデル、116528との価格差ですら数十万円単位ということも珍しくなく、リーマン後の時代、116528が100万円台前半だったのに対し、116509は200万円以上という水準だったわけです。
しかし、近年そんな116509の価格序列は、以前とは異なる様子。2018年3月からは、116528よりも安い水準となっています。
そんな116509は、これまでそれほど目立った値動きをする印象もなく、金無垢デイトナとしては、お得感があったと感じたのですが、2019年になるその相場がなかなか動くようになったのです。
2018年9月まで約260万円という水準だったのが、2019年6月には280万円、2019年7月には約296万円へと変化。特に、6月⇒7月は「1ヶ月で約16万円の値上がり」となったため、ついに116509もかつての凄さを取り戻すような値動きとなるのか、と思ったのです。
けれども、そんな11609は7月の水準がどうやらピークだった模様。他のロレックスと同様、7月頃の水準が最も高いという様子であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年7月 の安値(楽天) |
2019年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116509 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥2,966,000 | ¥2,882,920 | -83,080 | 97.20% |
116509黒文字盤は、2019年7月において、あと少しで300万円台という様子となっていましたが、その後は安い個体が登場するなど、相場を読み取るのが難しい状況となっていたように感じます。
現在の水準は、約288万円となっていますが、ここ数ヶ月の様子を見ると、これぐらいがボトムという印象です。
ただ、今でもこの個体の次に安い価格は、290万円台。7月と比べて値下がりといえる一方で、そこまで変わっていないともいえる側面があります。
いずれにしても、この116509は、7月以降、値上がりしていないことは確かだといえるでしょう。
ちなみに、116528の現在のボトム価格は約283万円であるため、WGは値下がりながら、久々にYGより高い水準に返り咲いたという側面があるのが面白いと感じます。