2018年のバーゼルを境目に、新リファレンスへ交代したシードゥエラーディープシー。
先代116660と現行との差は、見た目的には大きくなく、その主な変化は搭載するムーブメントであります。
そういったことから、モデルチェンジ直後、116660は一時的に高くなったものの、その値動きはすぐに落ち着いたという経緯があります。
また、2019年夏頃から、この116660は値下がり傾向となり、特に黒文字盤は目立って安くなったと感じました。
それまで、116660黒文字盤は100万円以上という中古水準だったのですが、2019年8月には約97万円に下落。
116660黒文字盤が100万円以上となったことをお伝えしたのは、2018年3月であるため、1年5ヶ月ぶりに100万円を割ったということになっていたわけです。
人気ロレックスの場合、2019年夏頃から派手に値下がりしたとしても、2018年以下の水準になっていないモデルが多い傾向があります。それに対して、この116660黒文字盤は、2018年3月と比べても安い状態となっていたわけですから、かなり安くなったといえるでしょう。
しかし、そんな116660は、12月の今、8月より値上がりしている様子。その水準は、約105万円となっており、再び100万円以上という水準に返り咲いた状況となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値(楽天) |
2019年12月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 黒文字盤 116660 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥979,800 | ¥1,053,690 | 73,890 | 107.54% |
2019年といえば、上半期に目立って上昇、夏過ぎから下落というモデルが目立ちますが、この116660黒文字盤の場合、2019年上半期において、あまり値動きしていなかったといえる様子でした。
そのようなこともあり、2019年8月の値下がりは、2018年11月時点との比較だったのです。
この116660黒文字盤は、2018年11月時点で108万円という水準で、それから大きく変わる様子がなかったといえます。
ですから、この116660黒文字盤は、ピークが2018年11月頃となるわけで、他のロレックス人気モデルと比べて動きが随分違うと感じます。
そして、回復した今の水準は、ここ数年において最高値といえる108万円に対して、3万円程度の差にすぎないのですが、それでも「2018年水準より安い」ということになってしまうのです。
人気モデルの場合、2019年上半期と夏過ぎで、数十万円単位の下落となっている場合が珍しくありませんが、上半期かなり目立った上昇をしていたため、そういった値下がりでも、実は2018年水準より高いモデルが多いのです。
この116660黒文字盤という存在は、人気モデルというキャラクターに見えますが、Dブルー文字盤や126660など他のシードゥエラーの影に隠れるような存在感となっており、意外なお得感を持つスポーツロレックスといえるのではないでしょうか。