2007年にモデルチェンジをした6桁リファレンス以降、GMTマスターシリーズの”青赤ベゼル”は最高級品へと変貌を遂げました。それまでは”普通のステンレス”に採用されているカラーだった青赤ベゼル。2007年以降はホワイトゴールドモデルのみの専用カラーとなってしまいました。青赤ベゼル、たしかにかつては人気がありませんでした。
これほどの強い個性は安価なステンレス=日常よりも、高価なホワイトゴールド=ハレというほうが相性が良いとロレックスが気づいたのです。
さすがロレックス、こういう些細なブランディングが徹底しています。よって、2006年まで”不人気モデル”だったGMTマスター2は現在、中古で60万円を超えるというプレミア価格状態になったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年11月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 青赤ベゼル (P番) 16710 |
中古 | 6年 9ヶ月 |
¥388,000 | ¥658,800 | 270,800 | 169.79% |
ちなみにGMTマスター2の2006年11月の最安値は278000円(日ロレオーバーホール済み)
上記2008年11月の相場は約38万円と、2006年の新品価格を上回る数値。つまり、2007年に生産終了されたので値上がり傾向だったのです。
さらにこの時はリーマンショックが発生し、全体的にロレックスの相場が安い時期。GMTマスターよりもはるかに高い値段で取引されていたコンビの青サブが35万円以下で取引されていたので、38万円という価格はとっても高かったのです。
しかし、GMTマスターがもっとすごい値動きを見せるのはその後です。
38万円だったGMTマスターは7年で約30万円近い値上がりを果たすのです。
高い!と思った時に買っておいても、その地点での値上がりよりさらにすごい額値上がりするという事例。
本当に不人気だったGMTマスター、こんなに値上がりすると思っていた人はあまりいないでしょう。
ちなみに、近年おしゃれな人がGMTマスターの4桁リファレンスや5桁リファレンスの”青赤ベゼル”を愛用している姿を続々と見かけます。
一番有名なのがフェラーリの元会長モンテゼーモロ氏でしょう。
特に4桁リファレンスがおしゃれに見える近頃、どうせだったら初期モデルの6542でもサラリとつけていたいものです。
ただし、6542は確実に高値になっている(流通していないので値段確認できません)と思われます。
ヘタしたら何百万の世界まで言ってしまっている=デイトナ化している可能性があるので気になりますね。