2000年といえば、すでにインターネット時代になっていたため、「意外と昔と感じない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、今年2020年で、2000年から20年の月日が経過したことになるわけで、随分長い時間が経ったといえるわけです。
そんな2000年において、ロレックスには大きな変化があったといえるのですが、それこそがデイトナの自社ムーブメント化。
ロレックスといえば、マニュファクチュールという印象がありますが、クロノグラフムーブメントに限っては他社製を採用していたのです。
そういった特別な変化だったため、2000年においてデイトナは、SS、コンビ、YG、WGが一斉にモデルチェンジ。ロレックスのモデルチェンジといえば、YGが先、SSが後といったように、モデルチェンジの時期が一致しないことが多いですから、2000年におけるデイトナの一斉モデルチェンジはかなり珍しい出来事だといえます。
そして、そういった特別感は、一斉モデルチェンジということだけに留まらず、この「デイトナビーチ」という記念的なレアモデルも登場したのです。
デイトナビーチの特徴は、なんといっても当時のiMacのようなカラフルな配色。緑、青、黄、ピンクの4色が用意されましたが、それぞれが天然素材の文字盤で「色」を表しています。
このようなカラフルな見た目は、通常廉価モデルといった印象がありましたが、ロレックスの場合、WGモデルのみの展開という構成。むしろ高級モデルだったわけです。
そういった特別感と意外性が、2000年当時から話題になり、この20年に渡ってなにかと注目されるポジションにあり続けていると感じます。
さて、そんなデイトナビーチですが、尖った要素が満載なだけに、その値動きも派手な傾向。4色中「抜きん出て値動きが目立つ」といった存在は、近頃、特にないと感じますが、時期によって各カラーの入手難易度は異なるといった傾向があります。
例えば、2016年頃において、もっとも出ないのは「青」だったのですが、2018年からは見かけるようになりました。
その一方で、2016年までよく見かけた「緑」は、ここ数年見かけることがなく、久々に見かけたという印象です。
そんなデイトナビーチの「緑」を記事で取り上げるのは、2016年11月から約3年ぶりのことになるのですが、その間、多くのロレックスが高くなったのと同様、この「緑」は約148万円ほど高くなっている様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナビーチ緑 116519 |
中古 | 3年 2ヶ月 |
¥2,197,800 | ¥3,680,000 | 1,482,200 | 167.44% |
デイトナビーチは、いつの時代も「高い」という印象があり、購入するには勇気がいるといえます。
その「高い」という感覚は何なのかというと、他のデイトナと比較した際、相対的に高いといった感覚などでしょう。また、コレクションのメインとして2016年当時の200万円台、現在の300万円台という水準は「あり」かもしれませんが、デイトナビーチのようなキャラクターはメインというよりも、超豪華なサブ時計というキャラクターがあるように思えるため、買うハードルは高いとえるかもしれません。
しかしながら、そういったハードルがあったとしても、デイトナビーチという存在は良い選択だったということが、この「約3年で約148万円の上昇」という値動きからいえるのではないでしょうか。