4桁世代のロレックスといえば、2000年前後といった時代において、最も高いロレックスといった存在感がありました。
それは、現在の中古相場にもいえることなのですが、同じモデルの4桁、5桁、6桁世代において、最も高いのが4桁世代であることが多いわけです。
近年、4桁世代のロレックスは、かつてほど人気がないといった感覚もありますが、それでもやはり、6桁、5桁と比べると高い傾向があるわけです。
しかし、サブマリーナの場合は4桁世代が他のモデルと比べてお得感がある傾向があり、特に「デイト」の1680が相対的に安い傾向があるわけです。
1680は、1980年頃までに生産されたサブマリーナデイトなのですが、その年式の通り、フチなし仕様しかありません。
同じ世代でも、ノンデイトの5513は、80年代ヴィンテージ時代まで継続生産されたため、フチなしとフチありがあり、当然フチなしのほうが高いといった傾向があります。
ちなみに現在、5513「フチあり」の中古ボトム価格が95万円であるのに対し、「フチなし」だと約140万円という水準になるわけです。
それに対して、本来上級なサブマリーナデイト1680のほうは、現在128万円という水準であるため、5513「フチなし」より安い価格で購入可能です。
そして、現在水準は、2018年10月と比較して約10万円の値下がりという状況。2019年夏過ぎから、現行世代を中心とした値下がりが目立っていますが、4桁でも値下がり傾向が見られる様子となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年10月 の安値(楽天) |
2019年12月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 1680 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥1,382,400 | ¥1,280,000 | -102,400 | 92.59% |
2018年10月の段階で、この1680は116610LVより高い水準となりましたが、今では再び116610LVよりも安い水準に位置。現在、116610LVのボトム価格は約144万円という水準ですから、1680のほうが16万円も安いのです。
4桁世代のロレックスといえば、
などといったことなどにより、よほどの愛好家でないと手が出しづらいといった印象もあり、その結果、近年では以前より人気が低下してしまった傾向がある様子もあります。
しかしながら、1680という存在は、比較的日本ロレックスのオーバーホール歴がある個体が多く、4桁世代の中でも扱いやすい印象があります。
もちろん、同じ1680でも赤サブとなれば話は別ですが、通常の1680に関しては、かなり親しみやすいほうの4桁世代だと感じます。
筆者も1680を所有していたことがありますが、日本ロレックスでオーバーホールをすることができましたし、200mの防水テストも行ってもらえました。
そういったサービスを受けられるため、1680は「アンティーク」と呼ばれる部類ながら、意外と普段使いできる存在でもあると感じられ、116610LVより安い今、なかなか通な選択肢なのではないかと思います。
ただ、そうはいっても、日本ロレックスが必ずメンテナンスしてくれるという確約もないわけであり、そういった不確定さが、購入ハードルを上げてしまうのでしょう。