4桁世代のロレックスの相場を把握するのは困難であることが多いため、記事で取り上げることがあまり多くありません。
4桁世代には、デイトナなど“スターな存在”が多いため、もっと積極的に取り上げたいのですが、分かりやすい相場となった時でないと、やはり取り上げづらいという側面があります。
時期によって、そういった相場となっているモデルは異なるのですが、ミルガウスやデイトナなど、昔からスターポジションにいるモデルこそ、分かりづらい相場となっていることが顕著で、取り上げられる機会が多くありません。
ただ、2018年9月において、デイトナ6263は比較的分かりやすい相場だったため、初めて記事にすることができ、その際「1000万円以上となったこと」をお伝えすることができました。
当時販売されていた6263は、1200万円台から1700万円台といった分布。日本ロレックス明細書付きという個体はありませんでしたが、いずれもが1000万円以上という水準だったのです。
6263は、20年以上前から「高い」という印象がありますが、その相場はいったいどういった水準になっているかは、掴みづらかったといえます。
それが、2018年9月の段階では、1200万円台から1700万円台といった分布だったため、1000万円以上ということが分かりやすかったといえます。また、当時の感覚としては、ノーチラス5711/1Aなど、目立って上昇しているモデルの価格帯が500万円以上という水準になっていたため、20年ほど前から「高い」という印象の6263が1000万円以上ということは納得できたと感じます。
さて、それから1年少しの時期が経過したわけですが、この6263という存在は、現在どのような水準になっているのでしょう。
その答えは、1000万円以下になっているということなのですが、これは2018年9月と比較して356万円ほどの下落ということになります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年9月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 6263 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥12,546,000 | ¥8,980,000 | -3,566,000 | 71.58% |
2018年9月の個体も、現在の個体も黒文字盤の6263であるのですが、どちらも日本ロレックス明細書無し、有名店の販売という点が同じです。
6263の場合、同じ条件に見えても、僅かな差によって価格が大きく異なるということがありますから、今回の個体と、2018年9月の個体は単純に比較することができないという側面もあるでしょう。
しかし重要なのは、2018年9月において1200万円以上でないと購入することができなかったデイトナ6263が、今では800万円台で購入できるという点。これは値下がり傾向といって良いと思います。