2001年に登場した36mmサイズのデイデイトは、つい最近まで現行モデルとしてラインナップされていましたが、2019年に新世代ムーブメントを搭載したモデルへとバトンタッチした模様です。
そして、新しいデイデイト36には、2020年1月時点ではプラチナ素材が用意されていない様子。ロレックスの公式WEBを見ても、「18ctイエロー、ホワイト、エバーローズゴールド」と記載されており、「プラチナ」の文字が見当たらず、モデル検索でも[36mm+プラチナ]では「見つかりません」となるのです。
もちろん、デイデイト40にはプラチナがありますが、ロングセラーの36mmサイズのプラチナモデルが消滅したというのは、かつてからのロレックスファンには少々意外なことにも映るでしょう。
そういった影響のためか、これまであまり大きな価格変動を感じなかった118206に今、なかなか分かりやすい異変が起きているのです。
118206のアイスブルーローマン文字盤は、これまで270万円前後という水準にいましたが、これは2017年4月から3年近く変動がなかったといえます。
しかし今、アイスブルー118206のボトム価格は318万円という水準になっており、これまでとは異なる水準に達しているのです。
これは、2019年6月の278万円と比較して40万円の値上がりなのですが、こういった大きな変動が起きるのは久々という印象になります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値(ヤフーショッピング) |
2020年1月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイデイト アイスブルーローマン 118206 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥2,780,000 | ¥3,180,000 | 400,000 | 114.39% |
ちなみに、先日まで118206のボトムには、308万円(バーイデックス)という個体があったのですが、そちらは記事準備中に売り切れとなってしまいました。これまでの印象だと118206が記事準備中に売り切れとなるようなことはなかったため、こういったこともやはり異変だと思うわけです。
なお118206は、2015年9月時点では約307万円という水準だったため、現在水準は2015年に近いといえるかと思います。
2017年以降、多くのロレックスは上昇しましたが、118206アイスブルー文字盤に関しては、最も高い時期だったのが2015年といえるわけです。
パテックフィリップアクアノートなども、2018年に至るまで“2014年のほうが高かった”という状況が長らく続いていましたが、118206にも同じようなことが起こっていたといえるでしょう。
そうすると、2015年程度に回復した118206の今後の動きがどうなるかが気になるところですが、アクアノートの例を見ると、さらなる上昇となっても不思議ではありません。
しかしその一方で、今年2020年のバーゼルで、もしもデイデイト36にプラチナモデルが追加されたならば118206への注目度が低くなるのではないか、という懸念もあります。
今後118206アイスブルーの相場がどうなるかは分かりませんが、数年ぶりに相場が大きく動くという面白い状況となっているのは確かだといえるでしょう。