サブマリーナのラインナップは6桁時代から増えたため、その最高級モデルは『WGのバケットダイヤ』という存在になりました。
それは116559SABRという存在ですが、バケットダイヤのベゼルという仕様は5桁時代までサブマリーナでは考えられなかったわけです。
では、5桁時代における最高級仕様は何だったかというと、それは『YGのダイヤ文字盤』となるわけで、16618SGがそれに該当します。
6桁がデビューする以前、こういったサブマリーナは「ずいぶん高そう」と思ったものの、116559SABRのようなモデルが存在する今となっては、「5桁時代の高級モデルはシンプルだった」とすら感じてしまいます。
さて、そんな5桁時代の最高級モデルである16618SGは、現在どのような水準で購入可能かというと、それは283万円(シャンパン文字盤)というボトム価格。
280万円台というと、確かに高い価格ですが、これより高い価格帯の人気モデルが多々ある今の時代では、それほど高くないとすら思ってしまうのが面白いといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年6月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ シャンパン文字盤 16618SG |
中古 | 3年 7ヶ月 |
¥1,880,000 | ¥2,830,000 | 950,000 | 150.53% |
この16618SG、値動きはどのような様子となっているかというと、2016年6月との比較では95万円という値上がり状態。
なぜ、2016年との比較なのかというと、単純に、前回16618SGを取り上げたのが2016年6月だったからなのですが、その時期との比較で95万円もの上昇となっているのは凄いと感じます。
2016年といえば、夏頃に数多くのロレックスが安くなった時代です。とはいえ、2016年はアベノミクスから3年もの月日が経過していた時代であり、多くの人にとって「すでに多くの時計が値上がりした」と感じた時期だと思います。
筆者も以前より高くなった認識はありましたし、実際、「高くなったから買いたくない」といった意見を聞いたこともあります。
しかし、その2016年から今にかけてこの16618SGシャンパン文字盤は95万円という上昇となっているわけで、2016年に購入しても全く問題がなかったということになります。
むしろ、2016年に「以前と比べて高い」という理由で買わなかったのは、機会損失だったともいえてしまうのではないでしょうか。
そういったことが、この16618SGシャンパン文字盤の2016年から2020年の相場変遷で強く感じると思うのです。