YGサブマリーナといえば、サブマリーナの最高峰という印象があり、その見た目からも「高そう」だと感じます。
また、6桁世代の場合、5桁時代と比べるとその実勢価格が高くなっているということもあり、さらに「高い」という印象があります。
そういった意味では、6桁YGモデルには割高という印象を感じてしまうかもしれないのですが、相場を見るとそうとはいえない側面があるのです。
それは、116618LBの値動きを見れば分かるのですが、この時計はしっかりと値動きしている傾向があります。
高額モデルの場合、デイトナ116506のような大人気というモデルがある一方、なかなか手を出しづらいという側面は否めないため、値動きしづらいモデルもあります。116618LBは比較的知名度が高いモデルながら、プラチナデイトナほど有名ではないわけで、そこまで値動きしない可能性があるともいえるわけです。
しかし、2013年⇒2016年⇒2018年という比較では、いずれもしっかりと上昇。そして2018年⇒2020年でもきちんと上昇しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116618LB |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥2,998,000 | ¥3,170,000 | 172,000 | 105.74% |
2018年⇒2020年といえば、消費増税がありましたが、116618LBはそれを考慮しても10万円以上の値上がり状態です。
また、116618LBといえば、116619LBとの価格序列が気になるわけですが、現在は116619LBのほうが高い様子。
かつてはYGとWGの価格帯はずいぶん離れているというのが当たり前といった印象でしたが、近年ではYGとWGの価格差はほぼなく、WGよりYGのほうが高いということも珍しくありません。
それはサブマリーナでも一時期見られ、2018年時点の価格序列はYGのほうが高いという様子だったのです。
YGといえば、かつては「高級モデルだが人気ではない」という印象がありましたが、近頃では『むしろWGより人気』という状況になっているといえます。
そういったことは、デイトナやパテックフィリップの価格序列から感じるのですが、なぜYG人気が高まったかというと、それは2つの理由が考えられます。
1つは、WGだったらプラチナが良いという思考になったという点ですが、これは年々「高価格帯の人気モデル」の価格帯が上昇していることから判断できます。
そしてもう一つが中国需要。日本人はYGを避ける傾向がありますが、中国の方はYGが好き。時計店で見かける中国人の腕には、YGの腕時計が装着されている様子をよく見るのです。
そして、そういった中国需要に影響され、日本でもYGの印象は以前とは異なり「WGより高い」といった印象になっているのでしょう。
その結果、YGのポジションは以前とは異なった印象となり、日本人にとっても「魅力的な選択」というイメージとなりつつあるのではないでしょうか。