エルプリ搭載のデイトナといえば、16520という印象がありますが、16523はそのコンビ版。本来、16523のほうが豪華であるにもかかわらず、20年ぐらい前から、16520のほうが高いという相場が続いています。
そして、そんな16523にはさらに豪華なバージョンが存在。それこそがダイヤ文字盤仕様の16523Gなのですが、16523のバーインデックスとなる部分がダイヤになっています。
デイトナのダイヤ文字盤といえば、現在の仕様では、バケットダイヤでバーをそのまま演出しているようにも見えますが、この時代はドットダイヤ。もちろん、バケットダイヤのほうが高いわけで、バケットとドットでは、同じ“ダイヤ文字盤デイトナ”といっても、その相場はかなり異なるといえます。
そういった意味で16523Gにはお得感があるといえ、
という上級要素があるにもかかわらず、安価に購入することができるわけです。
では、過去と比較した値動きはどうかというと、2017年9月と現在を比較すると、約31万円の上昇となっている様子。2017年といえば、16520が目立って高くなった時代ですが、9月時点ではコンビの値動きは激しくなく、ダイヤ文字盤といっても120万円台で購入可能だったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年9月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16523G |
中古 | 2年 4ヶ月 |
¥1,280,000 | ¥1,598,000 | 318,000 | 124.84% |
16523は2017年11月頃から徐々に値動きし、それまでの100万円前後という水準から110万円台、120万円台、130万円台というように変化していきました。シャンパン文字盤の場合、2017年1月時点では約98万円という水準だったのが、2020年1月現在では約133万円といったところ。つまり、3年での値動きが35万円程度となるわけです。
そうすると、この16523G黒文字盤の2017年⇒2020年における値動きもほぼ同様という印象となり、16523系デイトナは、この3年ぐらいの期間で30万円程度の上昇となったといえるかと思います。
2017年の選択肢としては、通常文字盤、ダイヤ文字盤、どちらを選んでも同じような動きとなったわけで、いずれも正解だったということになるでしょう。
ただ、ダイヤ文字盤のほうが価格帯が20万円程度高いため、お得感という意味では通常文字盤が勝ったという印象があります。
なお、この世代のデイトナコンビモデルには、黒、白、シャンパン、グレー文字盤がありますが、16523と16523Gでは、高値傾向となる文字盤が異なる様子。16523Gでは黒文字盤が白文字盤よりも高いのに対し、16523だと黒文字盤がボトム価格となっているのです。