2016年に電撃復活し、話題となったエアキング116900。
エアキングはロレックスの長寿モデルで、ペットネームの中では最古といわれる存在ですが、この116900より前まではエントリークラスのモデルで、スポーツ系には属していませんでした。
それが2016年を境目にスポーツ系のモデルへと生まれ変わったわけですから、当時としては大変話題になったわけです。
話題になるということは、相場に対しても「高い」という影響を与えますが、実際この116900は、2016年のデビュー時から、相対的に高いという印象があったといえます。
けれども2018年3月、116900は値下がり傾向へと変化。その時期といえば、値下がり傾向となるロレックスは少なかったため、116900の値下がりは目立っていたといえます。
ちょうどデビューから2年というタイミングで値下がりしたため、116900は、「デビュー時だけ注目度が高かった」という印象になってしまっていたかもしれません。
実際、最近ではエクスプローラー2の16570と同水準となるなど、かつてでは考えられない価格序列になっていたといえます。
ちなみに2017年9月における116900の中古は約63万円という水準でしたが、その時期16570黒文字盤は約45万円という水準。それが2019年11月の段階では116900も16570黒文字盤も、ともに62万円程度といった価格帯となっており、同じような水準となっていたのです。
しかしそんな116900に今、異変が起こっているのです。
それは116900が約66万円という水準に上昇しているという点なのですが、多くのロレックスの値下がりが目立っている今の時期において、中古相場としては過去最高値なのでは、というほどの水準に達している様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エアキング 116900 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥624,240 | ¥669,200 | 44,960 | 107.20% |
これまで116900は、どういった水準だったかというと、
という推移となっていました。
現在水準は約66万円という中古ボトム価格ですから、中古としては過去最高値といって差し支えないといえるでしょうし、2016年の新品実勢価格に迫る勢いとなっているのです。
ちなみに、2019年10月には消費増税がありましたが、それを考慮しても116900は立派に値上がり状態。今の水準を消費税8%換算にしても、約65万円となり、中古ボトム価格としてやはり過去最高値水準だといえるわけです。
そういった意味では、116900は過去に見られない値動きとなっているわけで、今まさに異変が起こっていると感じます。
こういった値動きの事例といえば、1年前の116710BLNRが思い浮かびます。116710BLNRは、1年前の今頃、それまでとは異なる動きとなったのですが、その後3月のバーゼルで生産終了が発覚しました。
今年のバーゼルは4月に開催される予定とのことですが、この116900の現在の動きは、生産終了なるのではないかと疑ってしまいます。
もちろん、生産終了にならない可能性も十分ありますが、もしも116900が生産終了となった場合、尖ったモデルだけに、デビューから4年での終了はかなりインパクトがあるということになるでしょう。