デイトナといえば、SSモデルの人気が高いという印象がありますが、それは文字盤デザインの評判が良いということを示しているといえるかもしれません。
現行の116500LNも、前モデルの116520も、エルプリの16520もバーインデックスという点が共通していますが、同じ銀色系のWGとなるとバーインデックスが採用されないという傾向があるのです。
116520などSSモデルがバーインデックス仕様だったのに対し、WGの116509となるとローマインデックス仕様となるのが当たり前。(SSに無い文字盤色にはバーインデックスあり)
同じ銀色系の両者ですが、文字盤の印象がずいぶん異なることから、どちらがSSで、どちらがWGかということがひと目見ただけで分かるのです。
しかし、そんなWGデイトナにおいて、黒文字盤の革ベルトモデルには、なぜかSSと同じデザインの文字盤を採用するモデルが存在する傾向があります。
その1つが、この116519なのですが、画像をみて分かるように116520と同じ雰囲気であるのです。
ブレスレットの116509には採用されなかったこのデザインの黒文字盤ですが、革ベルトならばSSとWGの差別化ができたため、おそらく採用されたのでしょう。
その結果、116520的な見た目をもつけれども、実はWGというデイトナがあることになり、意外なレア感を持つ印象となっていると感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2001年1月 の新品実勢価格 |
2020年1月 の中古安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116519 |
新品 | 19年 0ヶ月 |
¥1,554,000 | ¥2,145,000 | 591,000 | 138.03% |
この116519黒文字盤という存在は、デビュー直後の2001年1月という時期において約155万円という新品実勢価格だったわけですが、実は同じ時期、116520黒文字盤も同様の水準でした。
116519はWGモデルですから、本来116520より高いのが当たり前なのですが、116520人気がとても高いため、2001年1月の新品実勢価格は同水準だったわけです。
さて、今では2001年1月からちょうど19年が経過したわけですが、116519黒文字盤はどのような水準かというと、約214万円。
116520黒文字盤は、未だ200万円以上という中古ボトム価格となったことがないため、2001年の選択としては、この116519黒文字盤が実は正解だったということになるのが面白いといえます。
もちろん、116520黒文字盤も優秀な値動きをしているといえますが、WGの革ベルトモデルがそれ以上の値動きをしたというのは意外だといえます。
実際、16520の場合、2010年頃の中古相場がYG革ベルトの16518と同水準だったのに対し、今では16520のほうがだいぶ高いという水準。それに対して116520世代では革ベルト金無垢モデルのほうがSSより高い序列となっているのです。