スピードマスターといえばムーンウォッチと呼ばれるように、「NASA公式」腕時計としてかつて月に行ったというのがブランディングの重要要素の1つとなっています。しかし、実際のスピードマスターシリーズには様々な種類があって見た目、中身ともに多くの異なるモデルが存在するのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター 自動巻 3510.50 |
中古 | 5年 11ヶ月 |
¥71,190 | ¥115,000 | 43,810 | 161.54% |
で、この自動巻の「3510.50」はムーンウォッチと見た目がそっくりの“自動巻”モデル。
かつての新品相場はムーンウォッチが25万円前後だったならば、このモデルは10万円台で販売されていたのですが、時計のことをわからない人には「見た目がそっくりなのになんで10万円も値段ちがうの?」という感じでしょう。
多少、時計の常識を分かれば、スピマスの通常モデルは“手巻き”で、安いのが“自動巻”と分かるのですが、それでも“ブロードアロー”は自動巻だけど、ムーンウォッチより高級なモデル、などという複雑な事情も存在します。
しかも通常、自動巻と手巻きモデルの併売はあまりなく、しかも自動巻のほうが廉価としているということも稀です。
ムーブメントに詳しい人であれば、ETAとフレデリックピゲが大きな違いだよ!(同じ自動巻におけるブロードアローとの差)
なんて言えるのですが、ブランディング的にはわかりづらいとしか思えません。
ということで、この黒ベゼルに黒文字盤、しかもプラ風防というムーンウォッチのデザイン要素を兼ね備えた自動巻のスピマス。
それっぽい雰囲気を安く買える時計として、一定の人気があるため、5万円以下になることは無い代わりに高くなることもありません。
しかし、それでも2010年と比べて4万円以上の値上がりをしたのは立派!
最近、オメガ全般の値上がり現象が確認できているので、この3510.50だけのことではないのですが、この価格帯の時計で4万円の値上がりは、安い時に買っていた人にとって嬉しい買い物だったと思います。