パネライの最も基本形といえるモデルこそ、このPA00111だといえます。
PAM00111はPAM00001の事実上の後継モデルとして2002年にデビューしましたが、1番からの変化内容は、裏スケ仕様になったという点のみといって差し支えありませんでした。
また、そういったモデルチェンジを受けたパネライは、この時代多々あり、その中の一部は2020年現在でも後継モデルがある様子となっています。
例えば、この111番の場合、現行モデルだと777番がそれに当たるといえます。
しかし、777番と111番は見た目こそにているものの、そのキャラクター性はずいぶん違うのです。
それは大きく2点あるのですが、1つは防水性能。111番が300mという性能であるのに対し、777番は100m。付属品等も含め、「廉価版」となった印象です。
そして、もう一つは、OPロゴなのですが、777番はOPロゴあり仕様となっています。
この「OPロゴ」という要素は少々複雑で、プレヴァンドーム時代の評価は「高い」となるものの、2000年以降においてはそうとはいえないのです。
例えば、ルミノールベースの事例が分かりやすいのですが、2004年に登場した0番より、2番や112番のほうが高い傾向があり、OPロゴがあまり評価されていないと感じます。
とはいえ、最近では112番は安い傾向となっており、その相場は0番とあまり変わりない様子。0番も112番も現在35万円程度といった水準で購入可能な状態です。
それに対して、111番の評価は現在40万円台という水準であるのですが、かつては111番と112番の価格差はそれほど目立つと感じませんでした。
それが、現在では111番は40万円台をキープする一方、112番は30万円台半ばという水準にまで下落傾向。なぜ、両者の差が広がったのかが気になります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年1月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00111 |
中古 | 3年 0ヶ月 |
¥410,400 | ¥418,000 | 7,600 | 101.85% |
この111番は、2017年1月からほぼ相場が変わらないといえる様子です。
それに対して、112番は2017年の段階で「30万円台後半⇒40万円台前半」といったように、なかなか値動きをする傾向がありました。
なぜ、両者がこのように異なる動きとなったのか、私なりにその答えを推測してみましたが、あまり「これだ」と思うふしはありません。
111番も112番も、ともに似たような後継モデルが同じようにあるといえ、どちらか一方が特定の時代からレア感がましたという感じもありません。
例えば、自社ムーブメント世代以降においても、
と事実上の後継モデルが存在しており、そういったことは白文字盤やチタンモデルでも同様です。
ですから、ルミノールベースとマリーナの差が広がったのは、単にマリーナの人気が以前より高まったとしかいえないかと思います。