2017年に34万円という水準をお伝えしてから、あまり大きく相場が変わらなかったIWCのインヂュニアIW322701。また、その水準は、2010年と比べても値下がり状態だったわけです。
ブレスレット、自動巻というオーソドックスな内容かつ、耐磁性能も備えているIW322701ですが、全体的に腕時計が高いという印象の2017年において、2010年頃より安く購入可能というのは、稀な存在だったといえます。
さらにそういった水準は2019年になっても変化することなく、5月時点でも約32万円という水準で購入可能だったのです。
2019年上半期といえば、多くの人気モデルがずいぶん派手な上昇となっており、2017年と比較して100万円以上といった値動きとなっているモデルも珍しくありませんでした。
そのような時期において、IW322701は2017年と価格帯が大きく変わらないどころか、2010年と比べても値下がり傾向という様子だったわけです。
そういったことから、このIW322701はこれから先も大きく相場が変わることないと思われても不思議ではなかったといえます。
しかし、IW322701には今、なんと異変が起きているのです。
IW322701の現在水準はなんと約39万円という水準に達しており、2019年5月と比較して6万円ほどの値上がりとなっている様子。
このような値動きとなるのは、久々であるため「すごい」という感想になります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値(ヤフーショッピング) |
2020年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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IWC
インヂュニア IW322701 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥329,400 | ¥398,000 | 68,600 | 120.83% |
このIW322701の現在水準は、2019年5月や2017年と比べると値上がり状態ですが、実は2010年と比べるとほぼ同じという水準です。
2010年12月において、IW322701は約39万円だったため、まさに現在とほぼ同様。ですから、IW322701はこれまでにないほど目立って上昇したというよりは2010年と同水準になったということにとどまるわけです。
IWCの腕時計は、このIW322701に限らず、あまり値動きしないというモデルが多いように感じますが、そういったモデルは「高くならない」一方で「安くもならない」傾向があるといえます。
ですから、2010年頃と2017年頃で相場があまり変わっていないという傾向がIWCでは目立つといえます。
それに対して、このIW322701は2017年の段階で2010年と比較して値下がり傾向となっていたわけです。
そういった意味では、今回の値動きは2010年水準に戻ったともいえるため、ごく自然な値動きと感じるのです。