2019年夏過ぎから多くのロレックスが値下がりする中、そういったこととは無関係であるかのような動きとなっているのがこの116506Aという存在です。
116506Aは、ダイヤ仕様のアイスブルー文字盤なのですが、インダイヤルまでアイスブルーという点、及び、バーインデックス部分のバケットダイヤが「いかにもダイヤ」という印象でなく、大人気な高級モデルとなっている印象です。
これまで、手が届く人気モデルの価格帯は高くても数百万円といった印象でしたが、この116506Aがそれを押し上げたと感じます。
さて、そんな116506Aは、2015年10月の段階で728万円という新品実勢価格(安い順の3社平均値)だったのですが、2018年10月の中古ボトム価格が約803万円となっていました。
このような価格帯のモデルは、通常デビュー間近の新品より、その後の中古のほうが安くなるというのが半ば常識で、その下落水準もなかなかな印象があります。
しかし、この116506Aは2015年の新品実勢価格より、2018年10月の中古のほうが75万円ほど高いといった様子となっていたため、まさに革命児のような存在感だと思ったわけです。
そういった印象は、その後も変わることがなく、2019年夏頃からはより強く感じる次第となりました。
それこそが、先のように2019年夏過ぎでも値下がりしなかったという点なのですが、2019年10月には4月比べて約53万円高くなるということになっていたのです。
そして、そういったすごい状況は今でも続いている様子。なんと、この116506Aは、現在約969万円という水準となっており2019年10月と比べて約91万円もの上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年10月 の安値(ヤフーショッピング) |
2020年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 116506A |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥8,780,000 | ¥9,698,000 | 918,000 | 110.46% |
116506Aが高くなった理由として考えられるのは、生産終了という要素。真相は不明ですが、116506Aには生産終了という噂がある模様です。
ただ、116506のほうも現在回復傾向となっており、2019年1月水準より高いといえる様子があります。
116506のほうは、116506Aとは異なり、2019年8月に32万円ほどの下落となっていた様子があるため、116506Aとは異端児さが異なるといえるのですが、この段階で両者が上昇傾向となっているのは興味深いといえるでしょう。
とはいえ、やはり116506Aの上昇は派手であり、継続して過去最高値といえる中古水準を更新し続けている点が116506とは異なるといえます。