20年ぶりにフルモデルチェンジされた新型としてこのエクスプローラ2(216570)がデビューしたのは2011年のこと。42mmというサイズで登場したこの時計は、パネライ以降の腕時計業界のトレンドを反映したものと思われて、ロレックスの大型化を予感させたモデルです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年2月 の安値(ヤフオク) |
2016年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラ2 白文字盤 216570 |
中古 | 3年 4ヶ月 |
¥564,900 | ¥594,000 | 29,100 | 105.15% |
大型化されたロレックス=近代化という好意的な見方からか、デビュー当時から60万円近い相場はエクスプローラ2としては結構な値上げとなりました。
一方、それまで安い時では25万円前後で取引されていた旧16570は30万円台後半という相場まで値上がりしたのです。
つまり、42mmというニュース性のある新型は賛否両論を引き起こし、新型相場も旧型相場も上昇させたのです。
ただ、この42mmというサイズ、他のスポーツモデルの大型化の前触れというわけではなく、あくまでエクスプローラ2の特徴を引き出す要素の1つに過ぎませんでした。
例えば、これ以降にフルモデルチェンジされたデイトナは40mm。
現在のスポロレにおいて大型と言って良いのは
の2点です。
すると、この大型化はエクスプローラ2の特徴として他のスポロレとの差別化になって良い要素の1つであると分かります。
ですが相場は2013年春と比較してそんなに上昇していない模様。
例えばヨットマスター(金)などは約50万円の値上がりをしていますし、コンビのGMTマスターでも30万円ほどの値上がりです。
しかしこれはたったの3万円。
この額で3万円は誤差の範囲とも言える額。
ということでここ何年かで相場が変わっていないのが2011年に新型となったエクスプローラ2なのです。
ミルガウスのデビュー時やヨットマスターロレジウムのデビュー時もそうでしたが、デビュー時にインパクトのあるスポロレはデビューした直後が最も高く、その後ゆっくりと値下がりしていく傾向があります。
よって、この216570。本来値下がりとなる相場に、他のロレックスの高値の波及効果が現れ、プラマイ0状態=約3万円という値上がりになったのだと思われます。