デイデイトといえば、『フルーテッドベゼル、プレジデントブレス、YGケース』という組み合わせという印象がありますが、2000年にモデルチェンジした世代では、『スムースベゼル、3連ブレス、WGケース』という組み合わせが目立っていたように感じます。
3連ブレスレットは、この世代から登場したと思いますが、スムースベゼル&WGとの組み合わせによって、それまでより若々しいデイデイトのイメージを形成していたように感じます。
けれども、現行デイデイトでは、再度『フルーテッド&プレジデントブレス』が中心的存在となっており、従来からのデイデイトらしさが人気となっているように感じます。
そういったことから、2000年デビュー世代の3連ブレスレットデイデイトは、「デイデイトらしくない」ともいえるため、あまり人気がなくなっているという印象があるわけですが、そういったことは特にWGの中古相場から感じます。
なぜなら、118209銀文字盤の中古ボトム価格は、2015年において208万円という水準だったのですが、その後、その水準より安い状態が続いているからです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 銀文字盤 118209 |
中古 | 2年 7ヶ月 |
¥1,542,240 | ¥1,648,000 | 105,760 | 106.86% |
ちなみに、同じ『スムース&3連』という要素でもYGの118208の場合は、現在200万円以上という水準。それに対して、118208は現在160万円台であるため、あまり評価されていないという印象になるわけです。
この118209ですが、2017年7月と比べると現在水準は回復しているといえますが、2017年から2020年という間で10万円程度の値上がりに留まります。
デイデイトは、スポーツ系と比べると値動きが地味という印象がありますが、118208や218206などは数十万円単位の上昇も珍しくありません。
ですから、それらと比較すると118209の値動きはかなり地味といえ、実際2015年に200万円台という水準となっていたことを考慮すると、動いていないという印象にもなります。
そういったことは、2011年水準と比べても感じるのですが、2011年11月という時代において、この118209銀文字盤は、138万円という水準だったのです。
2011年11月といえば、多くのロレックスが安かった時代。現在100万円以上というGMTマスターの16700なども30万円台で購入可能でした。
それに対して、118209銀文字盤は、2011年と現在との価格差が約26万円という水準に留まりまるのです。
そういった意味では、全体的に安かった時代との価格差が少ない118209は、今「高い」というイメージがあるロレックスにおいて、意外なお得感を持つ1本だといえるでしょう。