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現在相場考察

意外なお得感を持つ1本、デイデイト118209銀文字盤

2020年2月1日更新
ロレックスのデイデイト118209について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年7月の安値(楽天)と2020年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年7ヶ月での変動は¥105,760だった。

デイデイト 銀文字盤 118209についての考察(2020年2月)

デイデイトといえば、『フルーテッドベゼル、プレジデントブレス、YGケース』という組み合わせという印象がありますが、2000年にモデルチェンジした世代では、『スムースベゼル、3連ブレス、WGケース』という組み合わせが目立っていたように感じます。

3連ブレスレットは、この世代から登場したと思いますが、スムースベゼル&WGとの組み合わせによって、それまでより若々しいデイデイトのイメージを形成していたように感じます。

けれども、現行デイデイトでは、再度『フルーテッド&プレジデントブレス』が中心的存在となっており、従来からのデイデイトらしさが人気となっているように感じます。

そういったことから、2000年デビュー世代の3連ブレスレットデイデイトは、「デイデイトらしくない」ともいえるため、あまり人気がなくなっているという印象があるわけですが、そういったことは特にWGの中古相場から感じます。

なぜなら、118209銀文字盤の中古ボトム価格は、2015年において208万円という水準だったのですが、その後、その水準より安い状態が続いているからです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年7月
の安値(楽天)
2020年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
銀文字盤
118209
中古 2年
7ヶ月
¥1,542,240 ¥1,648,000 105,760 106.86%

ちなみに、同じ『スムース&3連』という要素でもYGの118208の場合は、現在200万円以上という水準。それに対して、118208は現在160万円台であるため、あまり評価されていないという印象になるわけです。

この118209ですが、2017年7月と比べると現在水準は回復しているといえますが、2017年から2020年という間で10万円程度の値上がりに留まります。

デイデイトは、スポーツ系と比べると値動きが地味という印象がありますが、118208218206などは数十万円単位の上昇も珍しくありません。

ですから、それらと比較すると118209の値動きはかなり地味といえ、実際2015年に200万円台という水準となっていたことを考慮すると、動いていないという印象にもなります。

そういったことは、2011年水準と比べても感じるのですが、2011年11月という時代において、この118209銀文字盤は、138万円という水準だったのです。

2011年11月といえば、多くのロレックスが安かった時代。現在100万円以上というGMTマスター16700なども30万円台で購入可能でした。

それに対して、118209銀文字盤は、2011年と現在との価格差が約26万円という水準に留まりまるのです。

そういった意味では、全体的に安かった時代との価格差が少ない118209は、今「高い」というイメージがあるロレックスにおいて、意外なお得感を持つ1本だといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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