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現在相場考察

70万円台という水準、サブマリーナ14060

2020年2月2日更新
ロレックスのサブマリーナー14060について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年12月の安値(楽天)と2020年2月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥47,800だった。

サブマリーナ 14060についての考察(2020年2月)

サブマリーナノンデイトといえば、かつてノンクロノメーター仕様のみという時代がありましたが、意外にもそれに該当するのは14060だけだといえます。

ノンクロノメーターのノンデイトといえば、551314060Mという存在がありますが、5513時代には5512というクロノメーター仕様が存在。また、14060Mは最終型となるとクロノメーター仕様となっています。

ノンクロノメーター仕様というのは、2007年頃からロレックスオイスター系のラインナップに存在しなくなりましたが、2000年前後という時代では、エアキングとサブマリーナノンデイトはノンクロノメーターという印象がありました。

サブマリーナノンデイト以外のノンクロノメーターがエアキングというように、この仕様はすなわち廉価なモデルを意味するといえます。

それは、サブマリーナノンデイトにもいえることなのですが、2001年の新品実勢価格を見ると、当時のスポーツ系として唯一20万円台で購入可能なモデルだったわけなのです。

ただ、14060に対する当時の印象は、「安いスポーツ系」というよりは、「通な選択」といった感覚があったといえます。どちらかというと「安いスポーツ系」という印象だったのは、GMTマスター2であり、特に青赤ベゼルが不人気とされていました。

しかし、今となっては、当時の新品実勢価格で下位にいた両者はいずれもずいぶん高い価格帯へと変化。16710100万円以上となっていますし、1406070万円台となっているのです。

GMTマスターシリーズは、今の時代の大人気モデルの象徴的存在という印象がありますし、ノーチラス同様「昔不人気、今人気」という、ある種の値上がりして驚かない感覚があるともいえます。

それに対して、14060は、特に「大人気」というわけでもなく、2000年前後という時代において、新品実勢価格においても内容にしても廉価モデルというキャラクターだったにも関わらず、今では70万円台という決して廉価とはいえない価格帯へと変化しているのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年12月
の安値(楽天)
2020年2月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
14060
中古 1年
2ヶ月
¥698,000 ¥745,800 47,800 106.85%

サブマリーナノンデイトは、2017年1月において約48万円という水準でしたが、9月には約54万円、2018年12月には約69万円となっていました。

そういったことから、2017年から2018年にかけてなかなか派手な上昇をしていたといえます。

しかし、2019年以降はあまり大きな動きとはなっておらず、現在水準も2018年12月との比較で5万円未満の値動きという様子です。

とはいえ、2017年の中古水準、及び廉価モデルというキャラクター性を考慮すると、ずいぶん高くなったと感じるため、今の状況は「すごい」ともいえる状況です。

そういった意味では、14060の今の状況は、「すごい」とも「他と比べると値動きしていない」ともいえる状況であるため、今後どうなるか予測しづらい状況だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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