サブマリーナデイト(黒)といえば、かつては最もオーソドックスなスポーツロレックスという印象がありました。
けれども、そんなサブマリーナデイトの現行モデル、116610LNは2019年、ついに100万円以上という中古相場となったのです。
100万円以上という中古水準は、ずいぶんインパクトがあるといえますが、こういった価格帯になるのは、以前では目立った人気モデルの一部に限られるという印象がありました。
そういった人気モデルは「何」かというと、サブマリーナでは116610LV、つまり緑サブを指すといえるのですが、黒サブのほうまで100万円以上となったため、「時代は変わった」という印象となったわけです。
とはいえ、そんな116610LNが100万円以上となっていたのは、数ヶ月の間だけだったといえます。
なぜなら、2019年8月に116610LNは値下がりし、100万円を割ってしまったからです。
116610LNが100万円以上となったのは、2019年4月のことですが、8月には100万円以下となったため、100万円超え水準は4ヶ月程度だったということになります。
従来の常識では、現行のSS黒サブが中古で100万円以上になるなんて考えられませんでした。そのため、100万円以上という水準が4ヶ月しか続かなかったことに対して、「やっぱり」と思われる方もいるかもしれません。
しかし今、サブマリーナデイトはそのような声に反発するかのような値動きとなっているのです。
現在、116610LVのボトム価格は約105万円という水準。つまり、再び100万円以上という水準に戻っているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(コミット銀座) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥978,912 | ¥1,056,000 | 77,088 | 107.87% |
116610LNの値下がりを確認したのは2019年8月のことですが、その際この時計は約97万円という水準にまで下落していました。
7月には約112万円という水準だったため、8月の値動きは「1ヶ月で14万円ほどの下落」だったことになります。
しかし、2020年2月の今では116610LNは約105万円にまで回復。2019年上半期と同様の水準となっているのです。
2020年に入ってから、回復傾向となっているロレックスを見かけるようになったといえますが、116610LNもその事例の1つだといえます。
最初に回復傾向となっていることが確認できたのは116710BLNRですが、今の回復傾向に関しては、現代の大人気モデルという要素はあまり関係がないと感じます。