5桁時代のスポーツ系といえば、今よりバリエーションが少なかったといえますが、特にそういったことがいえるのが金無垢モデルです。
金無垢モデルのバリエーションは、6桁世代以降、特にGMTマスター2に増えました。また、サブマリーナでも近年、GMTマスター2のような豪華なバケットダイヤモデル、116659ABRが登場。素材もWGとなっています。
それに対して5桁世代では、豪華モデルのラインナップがシンプルでした。素材はYGのみで、文字盤バリエーションが通常かダイヤ版の2種類だけといった展開。そういったこともあり、5桁においてはYGのサブマリーナはすなわち最高級という印象があるといえます。
金無垢モデルは、その豪華な見た目からして「いかにも高そう」という印象がありますが、それがスポーツ系と合わさると実際の相場も他のロレックスと比べて「高い」という印象があります。
実際、この16618は現在約230万円という水準ですが、デイデイトの18238は約130万円という水準。118238でも約170万円となっています。
ですから、同世代のデイデイトと比較して高い価格帯にいるということがわかります。
しかしながら、デイデイトと比べると「高い」という印象がある一方で、これまでのYGサブマリーナに対する印象からすると今の水準は「意外と安い」となるかもしれません。
なぜなら、この16618青文字盤に対するイメージからすると、他のスポーツ系と比べてあまり高くないといえるからです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年2月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青文字盤 16618 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥2,376,000 | ¥2,307,800 | -68,200 | 97.13% |
16618青文字盤は、1年前との比較で約6万円の下落となっているわけですが、このような下落幅だと「値下がり」というよりは、「あまり変わっていない」といった感じです。
では、2年前はどうだったかというと、約226万円という水準なのですが、そうすると2018年⇒2020年の変動額が約4.1万円となるわけです。
これこそが、「従来の印象からすると意外に安い」という感覚の要因だといえるでしょう。
2年前と比べると、数十万円単位の上昇となっているロレックスは多々あります。
それに対して、16618青文字盤は4万円程度の上昇にとどまっているわけで、現在水準は2018年1月とほぼ変わらないといえる状況なのです。
ですから、高くなった他のモデルにとの価格差は狭まっているわけで、16618が不思議と安いと感じるのだと思います。