東京銀座にある「コミット銀座」には、近頃なかなかお目にかかれない「レア在庫」が並んでいる。
現在の在庫状況を見ると一目瞭然だが、現時点(2020年2月5日)で、以下のようなレアモノが存在する。
これらの中でも、特にお目にかかれないのがノーチラスの3700/11だ。
このモデルこそ、ノーチラスの元祖。ジェラルドジェンタのデザインになにも手が加えられていない状態だといえよう。
一見、現行品と大きな差はないが、3700にはオリジナルならではのビンテージ感が漂う。ジャンボサイズのケースに、2針のシンプルさがとても良い。現行モデルも魅力的だが、この雰囲気は初代でしか感じることができないだろう。
近年、ノーチラスは世界的に大人気といえる状況だが、3700は市場で見かけることは少ない。
そういった傾向は、特に最近高まってきているといえる。実際、3700の中古情報は、この個体が出現するまで、しばらく見かけた記憶がない。だからこそ、3700の在庫を目にするというのは貴重なことなのだ。
そしてここでは、さらなるレアモノに巡り合うもできる。
このパテックフィリップは、年次カレンダーの一種なのだが、これもまた大変レアなモデルである。これは、ドイツの販売店であるWEMPEの125周年を記念した限定品。リファレンスには5125という番号を与えられているが、末尾の125がまさに125周年モデルを示している。
このような顔つきの年次カレンダーといえば、5396という現行モデルがある。しかし、5125は同じ系統のデザインでも、その雰囲気は5396とどこか違うのだ。5125には、往年の名作3448のエッセンスが存分に与えられている。実物のなんともいえない「ツヤっと」した感覚もまた、3448に近い雰囲気だといえよう。
5125は限定モデルだけあって、デビュー当初から入手難易度が高かった。また、近年、日本では中古で売り出されることは滅多になく、見かけるのも数年に一度という感覚だ。
だから、このようなレアモノが在庫されているというのは、滅多にないというほかない。
このようなレアモノを2つ同時に目に焼き付けることができるのは、まさに貴重なチャンス。腕時計ファンとしては、そういった機会をなるべく逃さないようにしたいところだ。
コミット銀座の在庫状況は、以下のページからチェックすることができる。
https://www.udedokeitoushi.com/shops/1962/
(注)当記事で紹介した2本は、すでに在庫が無い可能性があります。