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現在相場考察

20万円台前半で買えるチタンクロノグラフ、シーマスター2298.80

2020年2月15日更新
ロレックスのシーマスター2298.80について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年2月の安値(楽天)と2020年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は¥4,360だった。

シーマスター クロノグラフ 2298.80についての考察(2020年2月)

オメガシーマスターといえば、プロフェッショナルの印象が強いですが、その対象となる時計像は“3針”だといえるかもしれません。

ただ、プロフェッショナルにはクロノグラフモデルも存在。さらにそれにはチタンケースの用意もあるのです。

そういった組み合わせに該当するのが、まさにこの2298.80ですが、このモデルは2000年前後といった時代に現行だった世代です。

そして、驚くべきことに当時の新品実勢価格は、オメガとしてはかなり高値水準でした。

2001年において、スピードマスタープロフェッショナル3570.50の新品実勢価格は約17万円。ムーンウォッチですら、そういった価格帯だったわけで、いわゆる売れ筋モデルの主な価格帯は15万円以下だったといえます。

そのような時代において、この2298.80約29万円という新品実勢価格だったわけで、高い価格帯に位置するオメガだったことが分かります。

さて、この事実はちょうど2年前にもお伝えしているのですが、2018年2月当時、この2298.80はどういった水準だったかというと約23万円でした。

では、それから2年後の今、この2298.80はどうなっているかというと、その水準は約23万円

この2年間でほぼ変わっていないという様子であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年2月
の安値(楽天)
2020年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オメガ
シーマスター
クロノグラフ
2298.80
中古 2年
0ヶ月
¥235,440 ¥239,800 4,360 101.85%

2018年2月において、ムーンウォッチの中古相場は30万円以上という水準に達していなかったのですが、その後3570.5030万円台となっています。

また、2001年において、この2298.80の新品実勢価格と同水準だったロレックスサブマリーナの14060は、2018年2月の段階で60万円台という水準でしたが、今では70万円台へと変化。

そういった意味では、この2298.80は周りに取り残されてしまった印象にもなるわけですが、「チタン、機械式クロノグラフ」という内容を考えるとかなりお得感のある存在だともいえます。

まして、2年前に比較したモデルはこの2年間で値上がりしているわけですから、この2年の間で、さらにお得感が増した印象にもなります。

実際、今20万円台前半でどういった中古腕時計が購入可能なのかというと、その選択肢はそこまで多いとはいえず、チタンとなるとかなり限られるでしょう。

また、20万円台前半といった価格帯となると、今の時代は宝飾系ブランドが主という印象もあります。

そういったことを考慮すると、この2298.80オメガ、チタン、機械式クロノグラフ』という要素を持つ時計としては、今の時代、相対的に安いといえるのではないでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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