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現在相場考察

回復傾向となっている、サブマリーナ116610LV

2020年2月16日更新
ロレックスのサブマリーナー116610LVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値(楽天)と2020年2月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年5ヶ月での変動は¥71,880だった。

サブマリーナ 116610LVについての考察(2020年2月)

サブマリーナの116610LVといえば、GMTマスター2116710BLNRとともに、カラーベゼルの2大巨頭という印象があり、現在の人気腕時計の代名詞的存在となっているように感じます。

また、これら2本は相場の動きも似ており、どちらか一方が上昇するともう片方も上昇するといったように、中古相場も同じような水準だといえます。

GMTマスター2116710BLNRのほうは、昨年のバーゼルを境に生産終了となったため、通常であれば両者の中古相場には差が出るところですが、それでも116610LVは負けじと上昇。両者の相場は2019年上半期においてずいぶんな値上がり状態になっていたのです。

しかし、2019年夏頃になると多くの人気モデルは値下がりしたのと同様、116710BLNR116610LVも下落したのです。

116610LVのピークは2019年6月だったといえますが、その際の水準は約170万円。生産が継続していたにもかかわらず、生産中止となった116710BLNR並の水準に達していたのです。

それが2019年8月になると約150万円という水準にまで下落。9月には約144万円という水準にまで値下がりしていました。

ちなみに、その時期116710BLNRのほうも約149万円となっていたため、両者は2019年夏以降、140万円台という水準に位置していたわけです。

ただ、その水準となって以降、116710BLNRのほうは大きな動きがなく、下落に歯止めがかかったといえる様子となっていました。

その後、116710BLNRは2020年1月に約157万円となり、ついに値下がり傾向から回復へと転じます。

そして今、このサブマリーナの116610LV約151万円というボトム価格になっているのですが、これは2019年9月水準より7万円ほど高い様子です。

ですから、116610LVもまた回復傾向となっているわけで、この動きは116610BLNRを追っているようだと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値(楽天)
2020年2月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116610LV
中古 0年
5ヶ月
¥1,446,120 ¥1,518,000 71,880 104.97%

なお、116610LVの2019年9月水準は、消費税率8%でしたが、それを10%換算にしても約147万円。ですから、今回の値動きはいずれにしても回復傾向だといえます。

116710BLNRの現在は約158万円(ABランク以上)という様子ですが、両者とも150万円台という水準となっており、これまでと似た相場関係だといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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