ノーチラスといえば、2017年以降目立った上昇となっていましたが、2019年夏からはその多くが値下がりとなっている状況です。
しかし今、そんなノーチラスにおいて値上がりしているモデルがあります。それこそが、3800/1JAですが、このモデルこそ、これまで目立った値動きをする印象がなかった存在です。
2020年に入ってから、ロレックスの人気モデルは回復傾向となっているモデルがそれなりにある状況ですが、ノーチラスについてはまだそういった様子は見られません。
ですから、この3800/1JAが今の時期に値上がりとなるのは、かなり意外だといえるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 金文字盤 3800/1JA |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥2,180,000 | ¥2,310,000 | 130,000 | 105.96% |
なお、2019年6月の218万円は消費税率8%ですが、それを10%換算しても約222万円。いずれにしても、現在水準は10万円以上の値上がり状態なのです。
コンビモデルといえば、あまり値動きしない傾向がありますが、ノーチラス3800/1JAのキャラクターはデイトナ16523とよく似ていると思います。
デイトナの16520は、2016年12月頃から中古市場を牽引するほどの目立った上昇となっていましたが、そのコンビ仕様である16523は2017年の年末頃まで、ほぼ値動きしていない様子がありました。
それと同じように、このノーチラス3800/1JAも、3800/1Aや現行モデルの5711/1A青文字盤が目立った上昇をする一方で、ほぼ変わっていないといえたのです。
ただ、2019年6月になると、それまでの「ほぼ変わらない」という状況から一変。2018年6月に約191万円だったのが、2019年6月には218万円となったのです。
デイトナ16523も、2018年7月にそれまでの値動きと比較して“派手”といえる動きとなりましたが、2019年6月のノーチラスの動きもそれに近かったといえます。
しかし、今回の上昇はそういった動きとは異なると感じ、デイトナ16523ともまた違った値動きだと感じるのです。
なぜかというと、冒頭でも触れた通り、他のノーチラスに上昇傾向が見られない今、率先して上昇しているからです。
もしも、5711/1A青文字盤などが回復傾向となった後に3800/1JAが上昇したならば、特に驚きません。けれども、他のノーチラスが特に回復傾向となっていない今において、これまであまり目立った動きでなかった3800/1JAが値上がりとなるのはとても興味深い動きだ思うのです。
ただ、その価格序列は依然としてこれまでの3800/1JAの立ち位置と同じ。価格面を見ると依然としてデイトナ16523と同じキャラクターだといえ、これまでと特に大きな変化はないといえます。