パテックフィリップのステンレスモデルといったらノーチラス/アクアノートが思い浮かびます。というよりも逆にパテックフィリップのステンレスモデルってあんまりなく、例えば最も新しく製造されたステンレスのカラトラバなんて1980年代後半に当時の日本代理店であった一新時計が出した限定モデルであたりしょう。要するに、スポーツタイプ以外の時計にステンレスの採用例があまりないのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
プチコンプリケーション 5085/1A |
中古 | 5年 10ヶ月 |
¥1,280,000 | ¥1,780,000 | 500,000 | 139.06% |
ということで、
(しかも裏スケ)
というパテックフィリップはとてもレアなのです。
なお、この独特な配置のプチコン、キャリバー240をベースとしており、90年代後半モデルの
などに搭載されていました。
年次カレンダーやワールドタイムがそうであったように、その他のプチコンって1つの時計に対して1つの機能。(独特なパワリザを搭載した3710/1Aもしかり)
しかし、このキャリバー240をベースとした
のプチコンだけは、様々な時計に使い回し。。
しかし、使い回しという表現をしたわりには、実際に使いまわされているって感じはあまりしなく、
は3兄弟ってな感じがして、全部揃えたいと思わせてくれました。
5085/1Aはステンレスブレスレット仕様なので、夏に大活躍しそうですし、5055はモダンな印象、5054はクラシカルな印象で、それぞれ気分に合わせて付け替えたいです。
しかも、5055と5054はケースの素材と文字盤のラインナップが豊富なので、5055はRG、5054はYG(もしくはプラチナ)なんて感じにコレクションするときも差別化できました。
しかし、2000年代中頃になると、それまで上記3兄弟限定だったこのムーブメントがノーチラスにも採用されたじゃないですか。
それはそれで、「ノーチラス初のプチコンモデル」という大ニュースでしたが、このムーブメントの主役はあくまで上記3兄弟な気もします。
ということで、ステンレスブレスレットのプチコンっていう役割は、ノーチラスにバトンタッチされてしまったのですが、5054や5055をステンレス化したようなこのモデル、ドレッシーかつステンレスというこのモデルは夏にフォーマルな格好をするときに役立ちそう。
そして、ノーチラス5712/1Aより200万円近く安く、かつてこれより安かった3針ノーチラス(3800)よりすらも安いという、お買得時計なのです。