パネライといえばデカ厚の時計が連想されるでしょう。実際、他の時計メーカーの時計作りに「大型化」という影響を及ぼしたのもパネライでしょう。しかし、そんなパネライにドレスウォッチがあったことをご存知でしょうか。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00103 |
中古 | 5年 6ヶ月 |
¥788,000 | ¥1,380,000 | 592,000 | 175.13% |
パネライが流行り始めた2002年頃、一般的な時計サイズ(メンズ)は、
という感じ。
38mm前後のサイズが最も流通していたメンズサイズでした。
そこにパネライは44mmという超巨大サイズをメインで展開するラインナップをぶつけてきたのです。
当初はという2サイズの展開でしたが、2002年に47mmが加わります(当時は限定モデル扱いのサイズ)
40mmというサイズを展開してはいるものの、パネライにとってレアモデル扱い。
当時のブランディングでは40mmが対ロレックスという感じで、唯一のステンレスブレスレット装着モデルだったりしました。
で、現在でもうっすらと40mmが現行モデルとして残っているため、その存在を知っている人は一応いるでしょう。
しかし、ラジオミールに40mmがあったってことを知っている人は意外に少ないかもしれません。
2005年に手巻き45mmのラジオミールベースが登場してから、ラジオミールといえばそっちのイメージになってしまいました。
しかし、当初のラジオミール(復刻パネライにおける)は、40mm自動巻の高級モデルなのです。
PAM00103はピンクゴールド、PAM00062はホワイトゴールド。つまり、ラジオミールはロレックスでいうところのデイデイトのような金無垢限定の高級モデルだったのです。
そして、40mmのラジオミールには自動巻のゼニスエリートムーブメントを搭載。
2002年にルミノールベースが裏スケになるまでは、
だけが裏スケでした。
つまり、ゼニスの銘器を積む高級モデルだけが裏スケだったのです。
この40mmラジオミール、かなり通が好みそうな内容です。
そんなわけあって、現在の相場は130万円台と、新品“定価”を超えているのですが、時計の内容が良く、生産本数が少ないために、もっと値上がりしてもおかしくないと思うのです。
だってこの時計、存在あまり知られていませんから、もっと多くの時計ファンがコレの存在に気づいたら需要>供給となるのは容易に想像できます。
ちなみに、PAM00062(WGモデル)のほうは後から出たので生産数が少なく希少です。
個人的にはローズゴールドのほうが好きなのですが、少ないホワイトゴールドのほうがより高値な傾向です。