腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

大型化して近代的になった、カルティエパシャ42mm

2016年6月22日更新
カルティエのパシャについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2008年10月の安値(ヤフオク)と2016年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この7年8ヶ月での変動は¥-28,800だった。

パシャ42mm ステンレスブレスレット W31072M7についての考察(2016年6月)

カルティエと同じくリシュモングループのパネライがデカアツブームを引き起こし、多くの時計が大型化されました。このパシャもまさに大型化なのですが、パネライに影響を受けた時計というよりはパネライと同じコンセプトで作られたモデルといっても良いかもしれません。

カルティエ パシャ(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2008年10月
の安値(ヤフオク)
2016年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
カルティエ
パシャ42mm
ステンレスブレスレット
W31072M7
中古 7年
8ヶ月
¥450,000 ¥421,200 -28,800 93.60%

コレが出たのは2005年のことなのですが、同じ時をしてデビューしたパネライのラジオミールベース(45mm)と同じにおいがします。

2005年頃のパシャといえば、

  • パシャC
  • パシャ38mm(と言われるモデル)
  • の2種類があったのですが、38mmの後継型がこのパシャ42です。

    当時のカルティエサントス100とか、このパシャ42とか、パネライの要素をうまくカルティエに取り入れようとしてきた感じがします。

    で、このパシャ42も当時、近代的なパシャになったな、と思わせてくれたモデルで、特に革ベルト+YGのモデルはちょっと欲しいかもと思わせてくれるモノでした。

    しかし、そんな2005年という時計にしては最近出たモデルでありながらすでに生産中止となっています。

    見た目は女性っぽいけど、実は男性用ですというのがパシャだったのですが、今現行のパシャCカルティエの公式サイトによると「レディース」のカテゴリになってしまいました。

    この時計、デビューしてから2008年ごろまで中古40万円台後半という結構な高値で取引されていたのですが、2010年頃になると30万円前半まで値下がりしました。

    最近やっと40万円台が中古の最安値となりましたが、それでも2008年に買っていたら利益がマイナスな時計です。

    近代っぽい形状、シンプルなデザイン、男物っぽいデザインのパシャという内容は「欲しい」にあたいするのですが、40万円台っていう相場は高い気がします。

    だって、これより安くフレデリックピゲ搭載のパシャ38mmが買えるのですから!

    ただ、生産中止となっているので欲しい人が増えたら高くなるってことはなきにしもあらずです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。