2003年に登場した初代緑サブ。それまで、サブマリーナのSSモデルといえば、黒ベゼルのみであり、カラーベゼルはコンビ以上という常識がありました。
ですから、SSモデルへのカラーベゼル投入はかなりな意外性があったため、緑サブの相場は当然高い水準となったわけです。
当時も今も、16610LVの水準は青サブ以上だといえますが、デイトナ以外のモデルでは、SS相場がコンビを超えるということはそれまでありませんでした。そのため、緑サブは割高と感じた記憶があります。
しかしながら、16610LV人気はデビュー以降も継続しており、年々人気が上昇している印象。また、16610LVには、様々なレア要素があり、特にそういった傾向は初期世代に多い傾向があります。
ですから、2003年に割高と思っても買っていたならば大正解だったといえるわけなのですが、そういったことは、実はこの数年にもいえるのです。
なぜなら、2016年まで100万円以下という水準だった16610LVは、今ではボトム価格が140万円台という水準。ずいぶんな上昇となっているわけです。
しかしながら、これは2019年上半期のピーク時より安い水準。2019年といえば、上半期にかなり目立った上昇だった反面、夏頃から値下がりが目立っていましたが、この16610LVも7月の150万円台という水準をピークに値下がりしていたのです。
ただ、10月には下げ止まりな印象となっており、その際は130万円台といったところでした。
そして、今では140万円台にまで回復。他のロレックス同様、2020年の今、きちんと回復傾向となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年10月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 16610LV |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,393,590 | ¥1,480,000 | 86,410 | 106.20% |
近頃、回復傾向として、同じ緑サブの116610LVや、GMTマスター2の116710BLNRをお伝えしていますが、それらと同様、この16610LVも回復している様子があります。
なお、16610LVと116610LVの価格序列ですが、2017年の一時期を除くと、16610LVより116610LVのほうが高いという傾向があります。
それは現在でも同様で、116610LVが150万円台であるのに対し、この16610LVは140万円台。16610LVのボトム価格のほうが3万円ほど安い状況です。
16610LVと116610LVの差は、大きくなったり小さくなったりする傾向がありますが、今の様子を見るとその差は「小さい」傾向があるといえます。