2019年といえば、上半期に目立った上昇となったモデルが多かった反面、それらの多くは夏頃に値下がりとなっていたケースが目立っています。
そういったことから、2019年夏に値下がりしていないモデルは珍しく、また、値下がりしていないモデルは、その前から値上がりもしてないかったというように、値動きしない傾向があるとも感じます。
しかしながら、2019年において、値下がりとはならず、値上がりし続けていたというモデルがないわけではありません。
そのような値動きとしてこれまでお伝えしたのは、デイトナ116506Aですが、800万円以上という高価格帯ながら、2019年夏以降でも100万円近い値上がりとなっています。
さて、今回お伝えするノーチラス3800/1Aもまた、2019年に値下がり傾向が確認できなかった存在であるのですが、ノーチラスといえば現行モデルの5711/1Aを中心に多くが値下がりしている印象があります。
けれども、3800/1Aは、実は値下がりとなっておらず、特に黒文字盤や白文字盤は継続して値上がりしているといえる様子であるのです。
今回お伝えするのは、白文字盤の3800/1A-011ですが、この腕時計は2019年8月の水準より高い状況。現在水準は約370万円となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値(ヤフーショッピング) |
2020年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス 3800/1A-011 |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥3,580,000 | ¥3,706,920 | 126,920 | 103.55% |
2019年8月と現在との間には消費増税がありますが、それを考慮しても3800/1Aは値上がり傾向。ただ、その変動額はそれほど大きくなく、特にデイトナ116506Aのような上昇と比較するとかなり地味といえるでしょう。
それでも、このノーチラス3800/1Aの値動きは気になるわけですが、なぜかというと、多くのモデルが下落しているノーチラスにおいて、珍しく継続して値上がりしているからです。
3800/1Aといえば、今の印象では、人気度は現行モデルより低く、また、クラシック世代としっても、3700のような注目度があるわけではありません。
そのため、キャラクターが分かりづらい存在だといえ、マニア以外には注目されていないといえます。
その反面、マニア目線ではとても魅力的だと感じるともいえます。
特に、黒文字盤や白文字盤は、他の世代との差がわかりやすく、3800/1Aを選ぶ理由がはっきりしているわけです。
そういったことから、3800/1Aの黒文字盤や白文字盤は継続して値上がりしているのかもしれません。